お客さんは身近なところに @根岸農園

第一回は、根岸農園さんです。根岸さんは私の大学とのつながりが強く、学食でのコラボメニューの野菜提供や、毎年行なっている落ち葉はきにも携わっていただいています。

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訪問してまず見せていただいたのが、根岸さんの自宅の一角にある庭先直売所。根岸農園ではこの直売所が主な販売場所となっています。ここでは栽培している野菜の7割が販売されており、残りの3割ほどは近くの小学校や保育園、農協などに卸しているそうです。
近年、集合住宅が立ち並ぶようになり、近隣住民が増えたことで、庭先直売所にも多くのお客さんが来るようになっています。さらに、コロナ禍の自粛生活によって、野菜の家庭内消費が増え、在宅ワークになった会社員の方なども庭先直売所に来るようになり、世代の幅が広がっているそうです。私も自粛期間中はお散歩がてら周囲の直売所を巡っていたので、これをきっかけにもっともっと直売所のニーズが高まり、地産地消が進めばいいなと思いました!

さらに、庭先直売所の特徴として、「無駄になる野菜がほとんどない」というお話も書くことができました。スーパーだと流通のために厳しい規格によって、多くの野菜がはじかれてしまいますが、庭先直売所では流通の過程がない分、規格外のものも値段を安めに設定して販売できるそうです。

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その後、畑に移動し、小学校の給食用と直売所販売用のにんじんの収穫をお手伝いさせていただきました🥕このにんじんは今年の6月頃に撒かれたものだそうです。根岸さんはその他にも大根や里芋など年間では40〜50種の野菜を栽培していると仰っていました!

また、日本の農業が抱える問題として、相続税の問題についてもお話を伺うことができました。年々農地の面積が減っている要因の一つが、この相続税の大きな負担です。高齢化が進む中、相続税が払い切れないために、仕方なく農地を売り、それが宅地として開発されてしまうことが多いと仰っていました。都市部の農地は作物を栽培するだけでなく、生物多様性を維持したり、防災面で役に立ったり、様々な役割を果たしています。このお話を聞いて、農地の大切さがもっと理解され、守られていく社会になってほしいと強く感じました。

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最後ご自宅に戻ってからは、にんじんの洗浄作業を見せていただきました。下の写真がにんじんを洗う機械です。転がりながらピカピカになっていくにんじんたちがとてもかわいかったです!

短い時間ではありましたが、根岸農園や都市農業について、貴重なお話を伺うことができました!!根岸さんありがとうございました✨まだまだ農家巡りはつづきます…

(訪問:10月下旬)

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