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モントリオール国際音楽コンクール ファイナル 結果発表

モントリオール国際音楽コンクール ファイナルの結果が発表されました。
おめでとうございます!

1位 Jaeden Izik-Dzurko

2位 Gabriele Strata


3位 Anthony Ratinov


1位のDzurkoさんは2022年のマリアカナルス(亀井さんが3位でした)と
サンタンデール(マルセルさんが3位でした)に続いての優勝でした。
ブラームスの2番は端正流麗でありながら表現力にさらに磨きがかかっていました。エリコンに出てくるのでは…と勝手に予想。
オケも観客もめちゃくちゃ集中していましたね。(第1楽章と第2楽章の間での拍手もなかったし!)
今回サンタンデールとはまったく曲がかぶっていませんでしたが、セミファイナルのラフマニノフソナタ1番はマリアカナルスで演奏していました。
(コンテスタントの時期の違う同じ曲聴き比べも好きなので貼ってみます)

2位のStrataさんは今回初めて知ったのですが、室内楽とセミファイナルのブラームスソナタがとても素敵だったので注目していました。深く柔らかい美音と表現力がとても好みです。聴衆賞もいただいたのですね!
2023年のリオデジャネイロ国際ピアノコンクールでチャイ1を演奏している動画を見つけました。今後に益々期待なのでお名前覚えておきます!!

3位のRatinovさんはコンクールの常連で、この2年間ほどはファイナルにもよく名を連ねるようになり、出場すればするほど良くなっています。
2022年はオルガケルンで2位、2023年はイトゥルビで2位、リカール・ヴィニャフで優勝、ブゾーニで2位と絶好調です!ブゾーニでもプロコ3番を弾いていました。(リカール・ヴィニャフではチャイ1だったのですが、動画が消えていました…)

さて入賞は逃しましたが、Jakubさんのラフ2は私好みの美弱音でとても素敵でした!叩かず音割れしないので安心して聴けるし、ピアニッシモの表現力が素晴らしいのが長所ですが、Wangさんのパワフルな演奏後、音圧を弱く感じてオケに埋もれたように聴こえたかもしれません。
でもショパコン以降、今年はコンクールに2つ出場してくれていることが本当にありがたいです。(ルビンシュタインは辞退でした)
7/28~のクリーブランド2次も猛者揃いですが、ご健闘をお祈りします。
今回素敵だったブラームスソナタ以外にも音源出てます!

総じて、とてもレベルの高いコンクールでした。
ハンスフォンビューロー優勝のRachel Breenさん、シドニー3位のYungyung Guoさん、ショパン国際ピリオド3位のAngie Zhangさん、ブゾーニ4位のAntonioさん、アマデウス優勝のKałduński Adamさん、3位の Candotti Michelleさん、ショパコン6位のJJくん…入賞者コンサートのような贅沢さ。
存じ上げなかった方々の中にもお気に入りをたくさん見つけたので、しばらくリピートすることが楽しみです。
素敵な演奏を聴かせてくださったコンテスタントのみなさま、ありがとうございました。

最後にアーカイブのリンク(公式Youtube)を貼っておきます。


月末の大型コンクールまでに、できるだけたくさんリピります!!






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