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2022年 Yutong Sun 孙榆桐 中国ツアーまとめ⑦(9/13-9/14 上海大剧院@上海)

2022年9/13-9/14 孙榆桐さんの上海公演の記事をまとめました。

・9/14記事@上海大剧院
「かけがえのない舞台の臨場感と即興感の追求は、彼の最も貴重な特質かもしれない。現代の青年演奏家の将来の発展に対する私たちの期待でもある。」という言葉で締められています。

9月14日上海大剧院

・9/14記事@文汇报 「Z世代钢琴演奏家对古典音乐的一次“祛魅”」
:黄启哲氏による記事
”「観客にとって最悪の鑑賞体験は嫌悪ではなく、何も感じないことだ」と率直に語った” ”「多面性」や「矛盾性」というレッテルよりも、Z世代特有の冷静さと洒落は、舞台下での性格と舞台上の演奏との間に劇的なギャップがあることを説明できるかもしれない。” チェックシャツとジーンズを着た彼は、学術的な言葉で「自己包装」することなく、ピアノを弾くことを水として食事をしているような隣にいる普通の男の子だ” などと評されています。

・9/14記事@新民晩报 「首登上海舞台演绎“一个人的古典”,青年钢琴家孙榆桐:宁愿被争议也好过乏善可陈」:朱渊氏による記事
冒頭「グールドの独特な個性、自分に合う音楽スタイルが好きで、楽譜は演奏家が二百年以上前の偉大な作曲家の心に入る唯一の道だと信じ、コンクールに参加する以上はもちろん勝つ…」という著者の言葉が素敵です!

 孙榆桐さんの「楽譜を深く理解してこそ、原作の意図を尊重した上で比較的自由に演奏することができると信じています」という言葉を紹介してくれたところもありがたいです。

・9/14北京日报手握音乐的“魔戒”, 只为寻得一抹自由的光——访青年钢琴家孙榆桐 :周笑扬氏による記事
孙榆桐さんの言葉から、気に入った部分のみ抜粋
「『ロード・オブ・ザ・リング』三部作が大好きです」
「映画の音楽も好きで、叙事の仕方は「展覧会の絵」の「散歩の表題」に合っています」
「「芸術家は自分で作った音楽、絵画を物語に預ける必要があるので、私は映画芸術が大好きです」
「舞台の下のことに注目したり、生放送を気にしたりするべきではないと思います。自分の音楽に集中し、自由で無我で献身的な感覚を見つけるべきだと思います」

・9/15記事@澎湃新闻「孙榆桐首秀上海,他的钢琴演奏让人既熟悉又陌生」: 廖阳氏による記事
音楽評論家の李長桜氏の言葉を紹介しています。
「その自由で献身的で個性的な演奏にグールドを思い出した」
「シューマン、バッハ、ブソーニ、プロコフィエフ、孫楡桐の音楽は熟知しているのに知っていないと感じさせ、インスピレーションが湧き始めた火花、道を踏み外した場所もある……(観客は)彼の次の瞬間の音楽の行方を知らないまま、スピード、音色、強さは刻々と変化している」
「彼がショパンコンクールに参加した時、彼の不屈な目つきに注目した。漫然としているように見えて、実際はすべてコントロールしている」

 ヴァンクライバーン後の孙榆桐さんの言葉も紹介されています。
「次のラウンド(ファイナル)に入らなかったので失望は否めないが、事実は変えられない。自分を見つめ直し、どこか改善できるところがあるかどうか見るしかない」
「コンクール後、一番好きなリラックス方法は家で何日も横になること」

 韓国の音楽教育の成果について「韓国の音楽教育はもっと早くスタートしていて、選手が蓄積する時間はもっと長い」、中国の音楽事情については
「国内でピアノを習う風潮は前世紀末から今世紀初めに始まり、ラン・ラン、リ・ユンディ、チェン・サらが国際公演やコンクールで頭角を現しため、多くの保護者が子供にピアノを習わせ始めた」と言及。

 トリフォノフについては「音楽シーズンごとに選曲がとても大胆で、タブーはなく、決して保守的ではなく、どんなジャンルも勇敢に試みている」

・9/16記事@澎湃新闻「“一个人的古典”能否成为孙榆桐心中的理想舞台?」
:陆平氏による記事
音楽に造詣の深い方の書かれた非常にボリューミーな文章で、一曲ずつの詳細な解釈と演奏の感想を読むことができます。(↓ 一部のみ抜粋)
孙榆桐さんの演奏したショパンの幻想曲について「冷暖が織りなす複雑な状態はショパンがこの作品を作った時のリアルな描写だった。”空は晴れているが、私の心は苦痛に苦しんでいる”」と評しています。

・9/16記事@上观新闻「台风袭城的晚上,这位95后钢琴家在上海大剧院奏响“一个人的音乐会”……」:董天晔氏による記事
上海大剧院の楽屋を記者が訪ねると、食べかけのバナナを頬張ってむせたというエピソード、公演当日の夜、台風の影響で雨風が激しくなったが、感染予防対策以外の空席はすべて売り切れたことも書かれています。

・9/20「孙榆桐:我的演奏,不刻意区别于人,只想自然地表达自己」
:Kate 野阳氏による記事
上海大剧院でのポスター撮影エピソードが載っています。「私服でもいいですか?」と尋ねた孙榆桐さんにスタッフが「スーツを持参してください」と答えたという話、はにかみ笑顔の写真も相まって、とても微笑ましいです!
「意図的に他の演奏家と違うことをしているわけではない」という言葉も印象的でした。

上海は曲目の違う連続2公演、たくさんのインタビューもこなして
本当にタイトなスケジュールだったことが想像できます。
いつか日本でもたくさんのインタビューを受けてほしいです!

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