[本]ふたりは同時に親になる 夫の感想変化

 前回、本書のわたしの感想を書いた。
 夫も読んでみるというので、渡してみた。今回は夫の感想。

・妻(わたし)が大変だということがわかった
・日常の特権(仕事とはいえひとりで出かける、ひとりで食事する、など、妻が育児の際になかなかできないこと)に気づいた
・これからは自分で考えてやってみる

 これまでわたしが幾度となくしんどさを訴え、大変だったねとねぎらってほしいと言っても、そんなことできない、大変かどうかは自分の心が決めることで、大変なのは妻のせいだと聞いてくれなかった夫である。
 
 本に、妻の話をまず聞く(傾聴)とあったためか、わたしの話を非難せず聞いてくれるようになった。
 なぜかふたりいてもわたしがしていた、一つ一つは些細なこと(出かけ先の子ども対応のチェック、子どもに薬を塗る、子どもがどこかになくしてしまったものを探す、子どもの鼻水を拭くとか…そういうこと)をわたしが何も言わなくてもするようになった。
 「言わなくても」というのがみそで、言うと向こうも素直にしないし、そうなると言うのも面倒。
 言えばやる時点で立派なのかもしれないけれど、それをさっとできるかどうかは、つまるところ「意識の差」で、「いかに神経とがらせているか」ということなのだと思う。
 
 産前は、言わないと気づかないはずだから気づいたことは言おう、産後すぐは言っていたつもりだった。しかし言ってしてもらうことに抵抗と嫌悪感が生まれた。
 大人同士だから余計に、お互いに話し合ってというのが難しいこともある。
 
 わかっていなかった、わたしの一日の、毎日の現状が本でわかってくれて、理解し、行動してくれ、わたしとしてはとても気持ちが楽になった。
 それだけこの本は現実を書いていると思う。
 夫は(男の人?)、わたしから言ってもあまり聞かないが、よその保健師やらカウンセラーやらに言われたことは一時的であれ、よく聞く。
 そういう意味でもわたしが直接言うよりもよかったのかもしれない。
 

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