弱いものだけを相手にした勝負事しかしない人、への対処の仕方。「勝負事」 菊池寛 を読んで。(青空文庫コラム)
今回は直接には、作家のご作品を語るのではありません。菊池寛の「勝負事」を読んだ、ぼくの過去からの連想を聞いてくださいね。
(「勝負事」 あらすじ)
地元で一番の石(こく)持といわれた家。
でも、主人公は、親からお金がないから修学旅行も行かせられないと言われる。
祖父が賭け事で、負けがかさみ、土地も家も売る羽目になったのです。
祖母(祖父の妻)が亡くなるとき、「恨まないよ。しかし、賭博はもうしないとわしの臨終の頼みを聞いてくれ」と。
祖父は、賭博から足を洗った……が?
(アリサカ日記)
ぼくは、賭け事というのはまずしません。してきたことといえば、ガチャガチャやお菓子のおまけでレアが当たるか? とか、ドラクエウォーク(→歩いてキャラを育てるドラゴンクエストのアプリゲーム)のカジノくらいです(別の名前でプレイしています)。
賭け事、パチンコや競馬などをしているという人によく会います。けっこう多くの人がしてるのかなあ、とか思って。ネットで調べると、500人を対象にしたアンケートで6割が経験してるのだと。
なぜぼくがしないかといえば、小さなころから賭け事に勝った試しがないからです。ええ、小さなころは勝負事が遊びでした。こう、メンコ? 長方形のカードなのですがそこにガンダムとかのアニメシーンの絵が載ってて、それを、束にして(団地の)階段の端におきます。プレイヤーはふりかぶって、横から滑らすように一枚の手持ちのカードをとばし、それにぶつけます。階段から落ちたら、それがプレイヤーのものになります。この、メンコの束をゲームに参加するプレイヤーが20枚づつとか30枚づつとか掛け金として差し出すのです!! プレイヤーは順番に、自分のカードを掛け金にぶつけていくのです。ズレてきて落ちやすくなるのは、あのスライド式のコインゲームのようですっ!!
ぼくは、このゲームにいつもカモにされていました。上達しなかったからです。そんな情熱も持てなかったのです。だから、よく誰かがぼくに勝負しようと言ってくる。いいカモでした。ぼくは、遊んでくれるのが嬉しかったのですが。
さて、世の中には弱者を食い物にして、自分は楽に生きようとする人たちがいます。そういう人は、弱い人を見つけるのが上手いです。そして、ターゲットを見つけると、何食わぬ顔で近づき、いつのまにか餌食にされたほうはその人の仕事をさせられていたりします。餌食になった人は、人がいい人が大半で、だいたい、利用されてることに気づきません。相手の役に立って嬉しいとすら思っています。たまに、いいように使われてる? と思っても、それは、自分の心が悪いと思います。そしてのちになり、やはり、利用してた人は感謝もせずにただ、「利用していた」だけど知り、心の傷を作らされます。
ぼくが、幼少期に勝負事に勝てなかったから、ギャンブルに手を出さないのように、こういう人たちは、小さなころに、「強いものには勝てない。しかし弱いものには勝てる。利用すればいい思いができる」とどこかで学習したのではないでしょうか。
よく、見極めましょう。人の良いふりして近づいてくるこの人は、自分を利用しようとしてるのではないか? あなたが過去にたくさんの傷を負わされたならば、気をつければそういう人を嗅ぎ分けられるはず。寂しさや相手に悪いとかの考えで、自分を安く売らないで。
さて、そもそも、カモにされないためには?
あなたは、カモにされている側ならば、何かを努力しましょう。
何かひとつを極めてみてください。それは、何もプロフェッショナルになれというのではありません。普通に努力しなければ、そこまではいかないよね、というレベルまでです。
絵が上手くなる、文章がすごい、パソコンスキルがある、学校の勉強だっていいし、会社の仕事で頑張ってみる。
何かに秀でてくると、あなたは、まわりから一目置かれます。そのことを教えて欲しいとか、手伝って欲しいとか、頼られることになってくるかもです。
そうなると、あなたには、自信が自然とできてくるし、そんなメンタルの強くなったあなたを「弱い人にしか勝てない人」はカモにはできません。
もちろん、スキルあるけど、利用されちゃう、という人もいるかもですね。また、スキルはなしですぐにでも嫌な奴を遠ざけたいとも思うかもしれません。それならば、何かを頼まれたとき、強く否定しましょう。
「自分ですべきでしょう?」と。「わたしはわたしの仕事で手一杯です」と。
弱い人がカモにする人のどこを見てるかといえば、メンタルの弱さです。強引にことを進めれば断れないことを「わかっている」のです。
そうはいかないことを示してやりましょう(そもそも、メンタルが強いとみせるだけで一目置かれます)。
あなたは、これで、周りの人から悪く言われる、と恐れるかもしれません。勇気を持って!! 人の言いなりになってる人より戦っている人の方が、誰でも好きですよ!! 誰もあなたの味方だよ、とは言いません。でも、心の中では、いいなあの人、と思ってます!! ま、まあ、少しくらいの敵は誰でもいますよ。だから、味方もいます。(これは、ぼくがお仕事してた場所での実感です)。
「自分より弱い人をカモにする人」は、人生に勝てません。社会的にも人間としても、です。なぜなら、自分より弱い人に勝っても得られる経験値はないからです。いつも楽に勝てる人としか、勝負をしてないのですよ、こういう人は。ただ、絶対に勝てる人に勝って、つまらない喜びを得ているだけです。そんな人が社会的に成功しますか? 人間としてその精神が素晴らしいものですか? こういう人から解放されて、あなたはもっともっと、上を目指すべき。
もちろん、あなたが、相手を否定するならば、戦いであり、賭けです。でも相手はあんがいチキンです。ただ、黙っています。ちょっとは攻撃してくるかもですが内心は、ビビってます。正々堂々と受け合いましょう。あなたが打ち勝つべきなのは、あなた自身です。たぶん、「悪いことしてるな」「かわいそうだな」とかの考えが浮かびます!! 負けてはダメ!! そうして許しちゃうとまた利用されますよ!? 善意ややさしさは、それを正当に受け取ってくれる人にこそ意味を持つものです。あなたからそれを受け取る気のない人に、あなたが与える必要はありませんよ!! ここは、心を強く持つべき!!
※カモにされやすい人は、幼少期のトラウマから、そういう習性になった可能性も高く、メンタル面から回復をしたいかたは、加藤諦三先生(社会心理学者。早稲田大学名誉教授。「テレフォン人生相談」のパーソナリティの方 ほか経歴多数)のご本をお読みください。おそらく、メンタルを病むほどの人には、どれも示唆的であり、どのご本も生きづらさからの回復への手助けになると思われます。Kindle Unlimitedで、先生のご本はたくさん読めますので、加入して、手当たり次第読んでみることをお勧めします(Kindle Unlimitedは、1ヶ月無料などのサービスを時にしてるよ)。まずは『「自分の心」をしっかり守る方法』をおすすめします。
ところで、菊池寛の「勝負事」ですが、祖父は、お金を失い、一発逆転をかけて賭け事にさらにのめり込みました。彼がどのようなことを思いながらそうしたのか、賭け事に興味のないぼくにはわかりません。ただ、「絶対に勝てる人としか勝負しない人」だとしたら、勝つ道理がないとは思いますよ。でもね、祖父は最後にはとても優しい人になってます。メンタル勝者!! ぜひ、ご作品を読んでみてくださいね!!
→アリサカのお話をもっと聞きたい方は、ぼくのメイン・ブログ「賢い物語」へ訪れてください。
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それでは、次回もお会いしましょう!!
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