見出し画像

ミニマリストヒーラーのパワースポット

私のパワースポット、それはズバリ

「ホテルオークラ」です。

正式名は

「The Okura Tokyo」

だそうです。

私はまだ4回しか行ったことはありませんが、もはや常連かのように感じてしまうようなおもてなしを受けます。

なぜパワースポットなのかというと、居心地の良さはもちろんのことなのですが、その後の効果がまたすごいのです。

「翌日も気分よくて

いつ思い出しても気分が良くなる」

こんなに気分が持続する場所ってあるのかしらと思います。

昔、知人からの言葉で印象的なものがありました。

「ホテルはただただ自分を大切にされる場所」

本当にそう思いました。

私がオークラに心奪われるのは、
やはり接客です。

外資系ホテルとは全く異なる
「日本」を感じるのです。

(もちろん外資系ホテル大好きです)

まず、オークラで働いている方々は、私にとって「肌馴染みのよい」
親近感があります。

「町内会の人」

「ご近所のお嬢さん、息子さん」

のようなのです。

素敵なユニフォームに身を包んでいるのだけれど、なぜか私にはラフなチェックのシャツとか清潔感のある普段着を着ているように見えてしまいます。

これは一体どういうことだろうと
足を運ぶ度に不思議に思います。

(ってまだ4回しか行ってないけど)

昨日は友人からたまたまこちらへ来る用事がありお誘いを受けました。

彼女は私と同世代。

専門職でバリバリ働いて、
家庭や子育て、親兄弟、他人にも大きな愛を注ぐ人です。

そのためか最近体調も崩れてきています。

お茶しようということになり、どうしてもオークラへ彼女と行きたくなりました。

(コーヒー¥1,500だよなぁ。いや。ここは直感を信じよう)

あのパワースポットホテルで彼女が大切に扱われて(私もね)欲しかったのです。

ホテルまでは桜並木を一緒に歩きます。

玄関前から暖かなお声をかけていただき、さっそく「大切にしてもらっている」感に心が落ち着きます。

コンシェルジュへ直行して

「41階でコーヒーを飲みたいけれど空いていますか。2名、出来たら窓際の席がよいです」

美しい女性が笑顔で対応してくれます。

「この時間帯からはチャージ¥1,500がかかりますがよろしいでしょうか」

と親しみやすい口調で教えてくれました。

普段なら私はそこで引き下がれず、泣く泣くチャージを払ってでも予約をしたことでしょう。
(見栄でね)

ですが、このホテルは正直に答えることができる雰囲気があるのです。

友人と顔を見合わせながら

「う〜ん。では、チャージ料金が発生しなくてコーヒーが飲めるところはありますか」

とペラペラっとこちらの懐具合と希望を伝えました。

41階ではないけれどロビー階にあるレストランを教えてくれ、私たちは向かいました。

レストラン入り口では、これまた町内会の人に見えてしまう男性から暖かい歓迎をうけます。

中の雰囲気はどうかなとのぞいていたら

「どうぞ、中へ入ってよくご覧になってください」

その言葉には

「中に入って席を見てください」

ではなく

「中をじっくり観察をしてから、ここでコーヒーを飲むかどうか決めてくださいね」

という、そもそもそこに入るかどうかの選択肢を与えてくれました。

(と、感じました)

こんな嬉しい気遣いをされたらもう決定です。

「では2名でお願いします」

空いている席を丁寧に教えてくれました。

友人はストレスで突発性難聴になってしまい、雑音がなく、お互いにやや大きめの声で話せる場所が必要でした。

「音が少なくて人がいない席がいいよね」

と友人と話していたら、さすがその会話を聞き逃していません。

「この席ですと調理の音やスタッフの声が飛び交うので向こうの席がよろしいかもしれません」

私はその小さな気遣いに、もはやメロメロ状態。

席につきました。

落ち着いたゆったりとした空間でメニューを渡されます。

担当してくれたのは若い女性。

まさに

「あらぁ。○○さんのお嬢さん、ここで働いてたのね。この間までランドセル背負ってたのに」

と言いたくなる雰囲気の人でした。

メニューを開き、分かってはいたけれど値段が目に入るとビビッてしまいます。

反射的に最安値を探すモードに早変わり。

(もはや内容は見ずに値段だけを見て決める戦闘態勢)

(コーヒー、紅茶¥1,500。そーだよね。じゃあケーキは抜きだわ)

結局ケーキもつけてトータル¥2,300。

(もちろんケーキは全種類運んできて見せてくれるのよ〜)

エレガントにブレンドされているハーブティーとロール型のチーズケーキをいただきました。

ハイクラスのホテルの飲み物は高い値段ではありますが、実はコスパは最高なのです。

コーヒーはたいていおかわりが出来ますし、紅茶はポットで来るので3杯はいけます。

「¥1,500で3杯だから1杯はいくらになる?」

という会話をしながら素敵な食器やカトラリー、運んでくれる若い女性スタッフともたわいもない会話をします。

そう!

オークラの素晴らしいところは、どのスタッフも

「何気ない会話を一言二言交わす」

のです。

それらは「その人」の言葉。
マニュアルの言葉ではないのです。

もちろん接客マナーは徹底した上での等身大のその人の言葉なのが心地よさを提供してくれるのです。

以前に41階の窓際で最高の景色見ながらコーヒーを飲んだ時も若いスタッフ(もはや男子大学生に見える)が

「向こうには富士山も見えるのですよ」

「よろしかったらケーキもお持ちいたしましょうか」

(一瞬サービスなのかと喜んだ私。
、、、違いましたけど)

など、さりげなく話かけてきます。

そこから私も気分が良くなって会話もはずみます。

ますます私の中で考えてしまいます。

(ここはどんな教育を施しているのかしら。若い人も上司の目を気にせずにのびのびと自分らしい気の利いた一言を発しているなんて素敵すぎる!)

さぁ。
友人と優雅で素晴らしいひとときを過ごしました。

外へ出ようとしたら雨。

しかも結構降っています。

「わぁ、降ってるね〜どうしよう」

と話していると、やはり来ました!

さりげなく会話に入ってくる町内会の人が。

「結構ふってきましたよね」

ドアマンスタッフの1人がいとも簡単に私たちの会話の中へスルリと入ってきました。

「そうですよね〜。しばらくロビーの椅子で雨宿りさせてください」

広々としたロビーに贅沢な間隔で椅子とテーブルがあります。

一度座ってみたかった美しいデザインの椅子に座り、しばし雨がやむまでおしゃべり。

友人と接客の素晴らしさや和を感じさせるロビーの照明と椅子テーブルについて豊かな時間を語り合いました。

すっかり長居して雨の様子を見に。

あちゃー!
土砂降り!

友人は

「タクシーに乗ろう、私に払わせて」

と彼女らしい愛のこもった言葉をくれます。

私はピーン、ときました。
(このおもてなし感なら傘を貸してくれるのでは?)

入り口に立っている町内会長さんへ聞いてみました。

(もはや町内会長にしか見えない)

「明日お返ししますから傘をお借りできますか」

もちろん快く答えてくださいました。

「信頼商売ですから」

近くにいる後輩らしきスタッフへ
2本持ってきてくるよう指示。

大きな大きな傘!


部屋で乾かしたら桜の花びら!


「私の連絡先をお伝えします」

と、私は傘泥棒と怪しまれることにヒヤヒヤなので一所懸命です。

そこで町内会長さんが放った言葉が素晴らしかった!

「わかりました。たしかにお客さまはそうされたいですよね。(言葉通りではないけどこんな意味で)」

つまり

「あなたがそうしたい気持ちはわかります。では私たちはそのようにいたしましょう。」

というスタンスでした。

もうノックダウン。
メロメロ〜!

後輩スタッフへ私の連絡先を聞いておくよう指示を出しました。

その人は白人系の外国人でした。
ポケットから小さなメモ張を出し、私の名前を聞き取ろうとしています。

苗字は聞き取りづらいだろうなと気を使いゆっくり言います。

町内会長は横で見守りながら、
さらに確認して彼に繰り返します。

連絡先の電話番号くらいは英語で言おうかなと思いましたが

「0」がしょっぱなからあるので
日本語にしました。

(ズィーゥロォって言わなきゃ通じないかも。でも恥ずかしくて言えない!どんずべりが怖い...)

彼は相当苦労して私の日本語で言う数字を考えながら書いていました。

(そーだよね。知っていても耳で聴いた数字を書くって作業は慣れないと大変だよねー)

これから傘を返してきます。

またあの場所に行けることさえ楽しみです。

町内会長さんがおっしゃった

「信頼商売ですから」

そっか。勘違いしていた。

ホテル側が信頼を持ってもらえるようにする商売じゃなくて、

「お客様を信頼する」

お仕事なんだと後で気がつきました。

傘を返してきた帰り道。

ホテルのお庭を散歩しました。
(ここもお気に入りの場所)

この歌はいつまでも見てしまう
だよね。私もよ。スキボタンぽちっ。

もし、少しだけ疲れちゃったら、この場所へ足をお運びください。

出来たらお一人で行かれるのをおすすめします。

41階のラウンジの窓際席で空と自分の境界線が溶ける感覚を味わいください。

一気に波動が高くなり、色んなことがリセットされると思います。

(ドレスコードは比較的緩くてジーンズもオッケーです)

こんなにオークラが好きだったのね〜と驚いた私は今日もエレガント。

大好きなアングル。十字架とホテル

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?