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エレガントな日常/30年来の友人、その子どもたち

7月初っ端から嬉しいイベントでした。

トルコに住んでいる友人一家が日本へ3週間ほど里帰りが急遽決まった、何か買って来て欲しいものはあるかと連絡が来たのが先週。

そして昨日の夜のこと、これまた急に

「明日の夕方会えないか」

との連絡が入りました。

家族全員で帰国となるとなかなかプライベートの時間がとれないということが手に取るように分かる忙しさ。

そんな中でも私のリクエストの重いお土産をエッサホイサと持って来てくれる彼女に大感謝です。

日本帰国は莫大なお金もかかるので数年に一回しか会えない友人ですが、昨年に引き続き2年連続で会えるミラクルが起きて嬉しい限り。

今年は子連れのためファミレスで短時間お茶をするということになりました。

高校を卒業したばかりの娘さんと10歳の息子さん。

息子さんは高齢出産にて授かりました。

体の調子が悪くて閉経かと思い病院で診てもらったところご懐妊とのことでビックリしたというキョーレツで笑えるエピソードを持っています。

彼女は息子さんがファミレスで間が持つかが気がかりだったようですが、私もまた日本のオバサンに懐いてくれるのか日本語は通じるのか心配でした。

なんたって1歳ぐらいの時に会ったきりでしたから。

そんな熟女2人の心配をよそに会った途端にすんなりと仲良しになり、息子さんは席も私の隣がいいと自ら言ってくれたのでkinaオバチャン密かに感激、、、、

お出かけ前にスムージーでパワーを蓄える


ちなみに私は子供好きなほうではありません。

ただ、宇宙人を見るかのように子供を観察するのは大好き。

ほほー。
この歳はこんな知能があるのか

とか

へぇー。こんな感情を持っているんだ

とあくまでも好奇心の対象として見るのが多いのでした。

でもたまーにこうして波長が合う子供がいるのです。

娘さんとは何回か会っているのでこちらもすんなりと仲良く、友人とも普通におしゃべりをしながら子供たちも自然に溶け込んで楽しいひとときを過ごしました。

日本語もほぼネイティブレベルにて通じて楽ちん。

友人がしっかりと日本語で話しかけて育てているのと、今はYouTubeがあるのでそこから日本語を自然に覚えているそうです。

ドリンクバーでは私と10歳の子がお互いに助け合いながらオロオロしながら機械を操作し、

(ファミレス毎に違うから大変なのよね)

しまいには子供に「カフェオレ持って来て」とまでに使いっ走りまでさせることに成功。

さらに私がカラオケで練習中の

「ありのままで(Let it go)/トルコ語バージョン」

の歌詞の発音まで教えてもらい満足満足。

4人の会話も開けっぴろげです。

息子さんの割礼の話や娘さんのムダ毛処理事情など普通にするので驚きました。

トルコでは男の子は子供のうちに大切な部分の被り物を外科的に脱がせてあげる風習があります。

女性のムダ毛はムダ毛処理専門のオバサンがいて砂糖とレモン汁を煮詰めてワックスを作りムダ毛部分に塗ってベリッ!!とはがします。

(今は色んなやり方があるかもしれませんがムダ毛処理の風習は昔からあります。男性は自力で剃ります)

「それってトルコでは公の場で話す内容なの?」

と聞いたら違うとのこと。

やっぱり下ネタは世界共通で信頼関係ありきで話すんだ〜と、友人の育て方に尊敬してしまいました。

星の王子様みたいな割礼祝の衣装。
【画像はネットより】


ファミレスのパフェはやっぱりいいね

楽しいひとときは想定内の息子さんが飽きてきたタイミングにてお開きに。

素直にすくすくと大きくなった娘さんはこちらが頼りたくなるほどに人間性が豊かだし、

地下鉄の駅で別れる時に最後までバイバイと大声で手を振ってくれた息子さんも真っ直ぐで子供らしい。

30年来の友情と友人のDNAを持つ子供たちと同じ温度にて交流ができる暖かさに不思議な感覚と嬉しさいっぱいになりました。

それにしても!

10代の2人のお肌はプルプルつるつるして美しいなぁ〜。

ハーフなので背も高くて手足が長くてご両親の良いとこ取りです。

一緒に写真を撮るとどれだけ自分の肌がくたびれているか残酷なほどにつきつけられました。

そして子供はタブレットなどの操作と飲み込みが早くてすごいなーと感心しきりでした。。。

本日の食事は夜8時。

最近よく思い出すことがあります。

私は子供が特に好きというわけではないと書きましたが今日の10歳の男の子さんのように、先方が私に心を開いてくれるケースが稀にあります。

何年か前に別の知人と会う際に

「息子も連れて行っていい?」

と聞かれて内心は勘弁してよーと思ったものの、まさかイヤとも言えずしょうがなく(わはは。ヒドイね)会ったことがありました。

待ち合わせ場所で会った途端、知人の息子さんが私にハグをしてきたのです。

知人もそれを見てビックリ。

息子さんはそんなことをしたことがないそう。

その子は当時9歳でした。

もっと小さな子ならありえるような気もしますが9歳といったら見た目は立派な少年です。

そんな子が公衆の面前で熟女に抱きついてくるなんて、、、

私はそんな歳の子とハグなんてしたことがなかったので、その体の華奢な感じとハグの力強さと体温の暖かさをいつまでも感激して覚えています。

その子は一緒にランチをしている時にはずっとはにかんで言葉少なくうつむいていました。

(そうそう、これよね。これが私がイメージする子供の態度よ)

なのに別れ際にはやはり熱い熱いハグを交わしました。

都会の大きな交差点。

たくさんの人が行き交う場所で私とその男の子は信じられないくらい熱くて長いハグを交わしました。

その子は恥ずかしがることもなく渾身の力で抱きついてきました。

その甘美な瞬間を最近とても思い出しては、あれは一体なんだったんだろう??と不思議な感覚になるのです。

そして子供とハグをすることって素敵なことだなぁと知ることもできた貴重な体験でもありました。

(あぁ!今日も友人の子供たちとハグをすれば良かったなぁ。。。向こうの人たちは両ほっぺにチュッチュッが挨拶だから慣れていたはずなのに)

トルコからのお土産〜!
嬉しすぎる、、、

とても濃い時間を過ごして心が潤いました。

一家で日本へ来るのは清水の舞台よりもさらに高いところから飛び降りる覚悟で出費したという友人。

なのに毎回私が食事やお茶代を出そうとするのを拒みます。

今日こそは!と思って最後まで奢るとは言わずにシレッとしていました。

そろそろ伝票を先に取ってしまえーと思った瞬間ビックリ!

すでに伝票入れが空っぽでした。

いつのまにか友人が先を読んで伝票を隠していたのです。

(私がやりそうなことはたいてい想像つくらしい)

すったもんだのオバチャン同士の

私が払う、

いや、ダメだ、

の疲れるやり取りの後、結局自分が食べた分は自分で払うということになりました。

私としては消化不良ですがこの友人に限らず、頑として奢らせない人っているのですよね。

重いお土産までもらっているのにありがたいやら申し訳ないやら。

きっと一生このやり取りは続くのだと思います。

だってオバチャン同士の行動は常におんなじ。ブレませんからね。

毎回同じでもまたまた楽しい思い出を一つ重ねることができました。

私は今日もエレガント。

トルコの味。
ミックスナッツ、桑の実、あんず


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