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エレガント道を踏み外していたことに気づく

湿気のある空気の中、傘を持って買い物へ行きました。

高層ビルの前には強風で自転車が10台くらい綺麗に同じ方向へ倒れていました。

(コリャ持ち主が帰ってきたらビックリするだろうなぁ)

そして帰り道。

案の定自転車の持ち主の女性が悪戦苦闘していました。

隣に倒れてきている自転車のサドルがガッツリとチェーンに食い込んでとれない様子。

私はすぐさま駆け寄って同世代に見える彼女と熟女2人で悪戦苦闘が始まりました。

なかなか食い込みが取れません。

そのうちに子連れの長身美女が駆け寄ってきました。

(わぁ。この人、モデルさんかしら。顔ちっちゃ〜い)

美女が動かすと簡単に自転車はほどけました。

(おばちゃん2人は役に立たず)

それどころか美女は他の自転車も起こして直していました。

(美人は顔もよければ性格もよいのね〜、、、)

そのうちにサラリーマン3人組も駆けつけてきました。

この3人も役に立たなかったけれど、そこにいた全員がある種の

「達成感」

(人助けしたぞー、的な)

を味わい清々しく解散しました。

持ち主さんの親近感のある自然な表情がとてもステキです。

「ありがとうございました〜」

「ラッキーでしたね!(皆んな来てくれて)」

お友達のようにバイバイしちゃいました。

いいですね。

見ず知らずの人たちがちゃんと目を配ってくれる世界って。

家計簿/パン値引き品嬉しいな


心地よい気分での帰り道。

衝撃が走りました。

前方から歩いてくる男性。

あれは!

(マ、、、、マ、、、マッチだぁぁぁーーー!)

近藤真彦さんでした。

足早に歩いています。

(ひゃー。カッコいい!顔ちっちゃい!←私の見るポイントはたいていココ)

私がこの地域に住んで見た御紳士の中ではダントツのかっこよさでした。

あのマッチが私のマンションの前を通り過ぎて来た。

(マッチの足跡と私の足跡が重なるんだ)

わけのわからない感動が湧き起こります。

しかも

(あぁ。私ったら今日に限ってこんな格好だった、、、)

と、これまた謎の悔しさが襲ってきました。

私はマッチにみそめられたいとでも思ってるのでしょうか。

スターってやっぱり格が違いますね。

(それにしてもマッチ、なんでここを歩いていたんだろう?)

私が聞いた情報ではまったく離れたところのマンションにお住まいのはずです。

(どこの情報なのか)

あぁ。

大都会に住んで5年。

芸能人を見かけたのはやっと3人です。

1人目は元アリスのドラマーの
『きんちゃん』
(ご存知の方がいたら逆にスゴい)

2人目は『渡辺美奈代さん』ご夫婦。

そして3人目は先ほどの『マッチ』

出世魚のようにスター度が上がってきます。

(ご本人たちに失礼ですね。すみません)

次はバッタリと

『イーロンマスク』

に会えないかなぁ。

(そして、"一緒に地球を整えて行こう!"と意気投合する)

オクラとレンコンパスタ

スターを肉眼で拝見したおかげで気付かされました。

「やっぱり身だしなみは手を抜かない方がいい」

私はミニマリストなので服装のパターンがだいたい決まっています。

ですから手を抜くとか、気合いを入れるというほどアイテムは持っていません。

なのに!

"今日に限って"

だったのです。

いつも近所の買い物には麻シャツとジーンズかモンペの組み合わせです。

繁華街へ出かける時はボトムスがタイトスカートに変わります。

ラフであればあるほどにインナーに気を使ったり、アクセサリーや履き物でバランスを取っています。

なのに、、、どーして、、、

今日は部屋着Tシャツの上に麻シャツを羽織ったのでした。

(この組み合わせが非常にダサダサなのです)

ボトムスは乾燥機で異常に短くなったフレアジーンズ。

今流行りのテーパード丈風みたいだからいーや、と思っていました。

でも、マッチの「シュッ」としたボトムス姿をみたら、私のジーンズは明らかに「失敗して縮んだ」のが大わかりなのでした。

(ちなみにマッチもラフで目立たない色味のシャツとジーンズ姿。でも何かが違うのよ)

私が今年の夏服を見て少し前から薄々感じていたことがありました。

それは

「洋服のエネルギーがもう無い」

つまり、生気がない。

死んじゃってるのよ〜。

あぁ、やっと向き合えました。

クタクタボロボロになった麻シャツ。

公の場では履いてはイケナイ縮みジーンズ。さらに生地は小汚いダメージ風。

今年限りだなぁなんて思っていましたが、そんなことは言っていられないレベルということに気がつきました。

マッチ、ありがとうございます!

ホットオーツミルク
(この甘さ、本当に自然なの?疑う私)
りんごジュースシャーベット+スペアミント


エレガントな自分になろうと日々小さな小さな歩みを重ねてきました。

でも、どこかから小さく小さく崩れていくものなのですね。

振り返ると、1年前の私はコンビニもスーパーも銀座へもすべて同じ服装でした。

高いものは着ていないけど、クタクタボロボロじゃない。

「ま、これでいっか」

という感覚もなかった。

入念に鏡の前でチェックをしていました。

2つしかないネックレスをじっくり吟味したり、

マスカラ有り、無し、どちらが良いかちゃんと"考えながら"身支度をしていました。

今は、、、、

(あぁ、もうっ私ったら!)

エレガント道から大幅に路地裏へ向かって歩んでいたのです。

そんな訳であらためてフンドシを引き締めた今日でした。

(あ、そーだ。やっぱりフンドシパンツ買おうっと。ひょんなことで思い出した。イヒヒ〜)

私は今日もエレガント。

セール品ブリーチーズ。

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