エレガントなご縁に感謝する日
今月の2大イベントを終えてホッとしています。
一つは先週の女子会。
もう一つは今日のジャズライブでした。
私は月に1度が精一杯。
楽しいイベントだとしても、やはり外出から帰宅して1人になるとぷはぁ〜っと全身の毛穴が開いてリラックスするのでした。
今日はかつてジャズピアノを習った先生のライブでした。
私はこれまでに3人のジャズの先生に教えてもらいました。
一番最初に習ったこの先生とは20年経った今でも親交があります。
同世代の先生とは年老いた母のことでお互いに励まし合ったり、私が辞めたあとも生徒仲間と先生とで時折飲み会もしていました。
先生は感情のブレがなく、どんな話題にも丁寧な相槌。
LINEの返事は早いし、どれをとっても信頼できるお人柄です。
私はたった3年しか習っていなかったのにも関わらず、こうして20年もご縁がつながっていることは奇跡だと思います。
その先生が2枚目のアルバムを出すとのことで観に行ったのでした。
老舗のジャズライブハウスです。
真っ暗な客席で先生の奏でる音に時には意識を失い、ハッと目を覚まして拍手をする私。
先生との良い関係を語っておきながらなんですが、ジャズライブはとっても飽きます。
たいてい2〜3曲目からウトウトし始めてしまう私。
今日は暗い会場なのでバンザーイ!
と思っちゃいました。
(白目の顔を見られずに済むから)
長年ジャズピアニストと講師業で生計を立て、お母様と二人暮らしをする先生。
男性の世界でよくぞ女1人ここまで続けて来られたなぁと感心してしまいます。
(先生ご自身も身長170cm、中性的でカッコいい)
ジャズライブはお客さんが2〜3人なんてザラの世界です。
ここ数年はライブが出来る環境も厳しくなったり、ライブハウス自体も潰れたりとプレイヤーにとってはかなり大変だったそうです。
そんな中で地道に演奏を続ける姿にとても尊敬を覚えます。
今日は会場9割ほど埋まっていて、先生のお人柄がとてもよく表れていたように感じました。
酒豪の先生にはワインを、メンバーさんへはチョコレートの差し入れを買って行きます。
お酒を飲まない私はワインの知識なんて持ち合わせていません。
店員さんに相談します。
「大酒飲み、ビール、日本酒、ワイン、テキーラ、なんでも飲む人です。彼女が喜びそうなワインを教えてください」
店員さんは50代ぐらいの女性でした。
ご自身もなんでも飲むとのこと。
フランスの赤ワインでランクが高いものを薦めてくれました。
その中から私の予算に見合うものをチョイス。
(フルボトルは無理なので可愛い小瓶よ)
私は興味がないので名前もサッパリ頭に入ってきませんでした。
でも!
大人の飲み物ワインを買う私は
(カッコいいなぁ〜むふふ)
と、長細い紙袋を持ちながら酔いしれました。
いやぁ。
先生は素敵でした!
(って言いながらCD買わない私だけど。ごめんあそばせ〜)
それにしてもライブハウスのオッサン加齢臭にはクラクラしたなぁ。
どれだけオッサンしか来ない世界なのかがよく分かります。
もう店内いたるところに臭いが染み付いていました。
ジャズをやっていた私でも演奏聴いて寝ちゃうんだから、若い子たちに人気の場所にはならなさそうですね。
日本のジャズミュージシャンはいつの時代もチヤホヤされない中で己の音と真摯に向き合う変態職人集団なのでした。
(ミュージシャンたちに幸あれ!)
なんでも長く続けている人って素敵です。
かと言って短期間でコロコロ色んなことに手を出す人も魅力的だと思います。
それぞれの道がありますもんね。
私も3日坊主は数知れず。
とりあえずnoteはアウトプットが楽しいので続いていますが急に飽きちゃうこともありえますもんね。
(いや、暇だから毎日書けるとも言えるかな)
今日は続けることの美しさを堪能しました。
(ありゃ。演奏は?)
そしてそんな美しい人のために差し入れを選ぶ喜び、長いご縁が続いていることへ幸せを感じた日でした。
私は今日もエレガント。
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