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エレガントな音

(あぁ、報われる日がきた)

身長の低さが有利になる日がやってきました。

「身長が低い順に入場(席確保)できるコンサート」

を観てきました。

私は152cmです。

小さいことをさほど気にしたことはなかったけれど、

電車の吊り革は高すぎるし

椅子に座ればつま先だけがチョコン

列に並べば人の背中しか見えません。

ですが今日は違うんです!

たった10日前に買ったチケットにも関わらず前から6列目のど真ん中に座ることができました。

『ザ・チャイチーズ』

というユニットバンド。

メンバーは日本のポップス界を支えている音楽職人の集まり。

私たちが耳にしているアーティストのCDやライブにはたいていこの方たちが関わっています。

そしてなぜ低い身長が優遇されるのか??

それは。

ミュージシャン全員の背が低いから!

(写真はネットより)左から
河村"カースケ"智康(ドラム)
根岸孝旨(ベース)
根本要(ボーカル&ギター)
佐橋佳幸(ギター)
難波弘之(キーボード)


ボーカルの根本要さんは

『スターダストレビュー』

というバンドのボーカルさんです。

歌も抜群に上手いしギターなんてスタジオミュージシャン並み。

さらにトークの面白さもお客さんへの暖かさも素晴らしいかたです。

ご自身の身長は160cm。
(161cmだったけれど縮んだとか)

根本さんがコンサートを観る際に背の高い人が前にいると見えない苦労があったとのことで今回の

「身長順」

というユニークな配慮をしてくれました。

事前の注意事項にて

「ヒールの高さ込みの身長に準ずる」

「複数人の時は1番高い人に準ずる」

とのこと。

(よっしゃー!私のブーツはカカトが低い!)

朝から気合いが入りました。

なんたって素晴らしいミュージシャンの「音」を聴くことができるのです。

それにコンサートなんて何年ぶりでしょう。

さらにさらに最前列に行ける可能性もなきにしもあらずなのです。

私より小さい人なんてそんなに見たことがありません。

せいぜい

「ミニモニ」か

「ミシェル・ペトルジアーニ」

ぐらいだと思います。

(ミニモニは150cm以下。故ミシェル・ペトルジアーニは確か85cm。←ちっちゃくてハゲちゃびんのジャズピアニスト。世界各国に愛人がいるモテモテ男子。素晴らしい演奏をします)

チビな私が最前列で踊りまくる姿がありありと浮かんできました。

クリスタルの力を借りて瞑想

今朝は高い高いトリートメントを豪快に使い、

これまたお高いボディローションを思う存分塗りました。

どちらも普段の倍以上の量です。

(こんな日はそうそうないもの。ケチケチしない)

贅沢な香りに包まれると気分がゴージャスになってしまうようです。

当初予定していた服装ではなく

「いっちょうら」

を着て最前列で踊り狂う自分のビジョンが見え始めてきたのです。

(えぇ?!あの服〜?ヤダー恥ずかしい)

と思ってもどうしてもその洋服を着ている私しか想像できなくなってしまっているではありませんか。

(こわい、、、でもこれも大切なインスピレーション。トライしてみるか、、、)

先日購入した「いっちょうら」
バブル時代のワンピみたい。
細く見えるけど伸び伸び素材
鏡の前で何度もコーデ確認。
本当にこの服装でいいのだろーか


このワンピースはドレスコードがある時用に購入しました。

以前持っていたのはサイズが合わなくなり友人に売ってしまったので、その代わりを探していたところ良いものが見つかったのです。

(カナダのブランドらしくて、ジャージのような素材。値引されてお値段3万円ちょいでした)

かなり攻めている気もしますが腹をくくりました。

このワンピに合う小物を選んでいきます。

アクセサリーは1点だけ付けるのが好き
ブレスレットをチョイス。
(サングラスは西日対策)
2つしかないお出かけ用バッグ。
服と髪が派手なので地味なほうに決定


準備に気合い入れ過ぎて行くころにはドッと疲れているのがいつものことです。

今日は特に疲れました。

私は遅刻がとてもイヤなので早めに出かけます。

(おばさんはせっかち)

会場に到着したら、あらまぁ。

私と同じおばさんばっかり。

身長順なのに早くから待っています。

(よかったー。似たような年齢層ばかり)

すごいミュージシャンたちのコンサートなので

「業界人」

「ミュージシャンの卵」

が見に来ると思っていたら意外にも拍子抜け。

私がしっくり溶け込める安心感漂うご婦人ばかりでした。

ボーカルの根本要さんのファンが多かったようです。

(スマホ待ち受け画面が根本さんの顔の方々が結構いたから)

会場前では身長プラカードが立っています。

・150cm未満

・151〜155

・156〜160...

びっくりしたのが150未満の人が結構いることでした。

そして私のエリアもたくさん並んでいました。

(そっか昭和のこの世代なら私みたいな身長わんさかいるのかも。もしくは縮んだとかね)

服装はみなさん落ち着いた格好です。

私はモジャモジャ頭に夜の商売のムードぷんぷんワンピ姿。

しばらくは恥ずかしかったのですが、次第に熟女の列に違和感なくおさまりました。

これ、彩雲よね?!
サングラス装着のおかげで見えた
アナタ様へラッキーのお裾分け!
会場の道路向かいから撮影


会場に入りそしていよいよ演奏が始まります。

(う、、うまい、、、)

こんなにも安定した音、演奏、グルーヴってあるんでしょうかって感じです。

演奏曲はほとんど洋楽のコピーでした。

私はそのマニアックな選曲には詳しくないのですが、演奏と歌を聴いているだけでも体がウキウキ動いてきます。

一人一人の演奏を見ているだけでも楽しい、そしてとっても贅沢です。

こういう時って素晴らしさを書ける語彙がなくて悔しくなっちゃいますね。

ただただウマイ!

音に(歌に)心がある!

音に艶がある、厚みがある!

職人の中の職人!

としか言いようがありません。

3時間近くのコンサートでしたがあっという間でした。

唯一手足を大きく動かして踊れないのがストレスでした。

(横に動けない)

帰宅してまずはストレス発散から。

最後に演奏してくれた

『Joy to the world/Tree dog night』

をYouTubeでかけて踊って気が済みました。

このタイトルを紹介していた時、

クリスマスソングの

『もろびとこぞりて(Joy to the world)』

だと思って構えていたら同タイトルの曲があるんですね。

聞いたことのある曲でした。

(考えてみたらここまでマニアックな洋楽だったのに1番盛り上がるところで"もろびとこぞりて"を歌うわけないよね。わはは)

あぁ、何度思い出しても気持ちのよい「音」「グルーヴ」だったなぁ。

一流の方々はたたずまいも穏やか、口調も表情も穏やかです。

全員お話も上手で歌も上手。

技術と心が(人間性)が比例している。

これが職人かぁ、、、。

いーもの見させてもらいました!

私は今日もエレガント。

2件スーパー寄ったら買い過ぎた
山羊チーズとトルティーヤ合う!
チーズを切ったら勢い余った
.....。

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