kinaのぶらり散歩③〜東京ジャーミィ〜
消えそうで消えないこのお散歩シリーズ。
もはや「③」でよかったのかさえ記憶が定かではありません。
でもさかのぼって確認するのも面倒くさいので③と断定しちゃいます。
『東京ジャーミィ』
へ行ってきました。
イスラム寺院です。
「ジャーミィ(cami)」
とはトルコ語で
「モスク」の意味です。
(行きたい、行きたい、行かねば、行かねば、、、)
と想いを馳せたまま数ヶ月経過していました。
そして今朝やっと
(今日行こう!)
という気になりました。
目的は
「お買い物」
「トルコのお金を寄付」
「パワースポットでのお祈り」
のためです。
東京ジャーミィは東京の代々木上原駅から歩いて5分ぐらいのところにあります。
イスラム教徒ではなくても自由に見学ができます。
都会の真ん中に急に現れてくる異国の建物がなんともミステリアス。
一歩足を踏み入れるとそこは日本ということを忘れてしまうのでした。
金曜日は礼拝の日です。
本日は13:30〜14:30までは中に入ることはできません。
この曜日のこの時間帯だけはイスラム教徒のための祈りの場になります。
前回初めて訪れた時も金曜日でした。
そこにはさまざまなお顔立ちの人、人、人。
中東系、アジア系、黒人など世界各国のイスラム教徒の方々が集まっていました。
モスク前の路上には外交官や大使ナンバーの車もチラホラ。
どこの国の大使がお祈りに来てるんだろうとミーハーは私は興味津々でした。
私は人が祈りを捧げる姿を見るのが大好きです。
神社、教会、モスクなどどこへいってもお祈りしている姿をずっとウォッチングしていたいぐらいです。
今日は礼拝の時間にかぶらないように行きました。
あぁ、この感じ。
懐かしい。
美しい。
大昔のバックパッカー(もどきね)で旅をしている私に一瞬で戻ります。
新品の洋服を着ていることも忘れてそのへんの大理石に座ってしまいました。
(あっ!そーだった。
入る前に売店、売店っと)
↑
スカーフが欲しくてここへ来た目的もあります。
トルコ製のスカーフは可愛らしい模様も多くて掘り出し物があるのです。
以前に来た時のまま
「SALE ¥4,000→¥2,000」
と書いてありました。
その時に素材を聞いたところ
「シルク」
とトルコ人の店員さんがなんの根拠もなく答えてくれました。
それを信じるかどうかはアナタ次第!というのがトルコでのお買い物。
(まぁ、ここは日本ですけどね)
なんたってスカーフにはタグがついていないので素材なんて分からないのです。
(よし。あの時の言葉を信じようじゃないのお兄さん)
一体いつからぶら下がっていたスカーフ?
きっと色んな人がベタベタと触っていそう。
そんなことも気にしないですぐに購入しました。
(なんたって気分はもうバックパッカーになっていたから汚れなんて眼中にないの)
モノトーンのものが欲しかったのですぐに決定。
薔薇の模様がチャーミングです。
手触りも良いのでシルクなんだと思います。
思ったよりも大判でした。
スカーフをさっそうとかぶってモスク内へ入りました。
(モスク内は女性は髪をスカーフなどで隠す、露出の多い服装も禁止です)
このモスクは私のパワースポットです。
大天使ガブリエルのエネルギーが満ち溢れていました。
(個人的なチャネリングです)
モスク内は柔らかいカーペット敷です。どんな風に座っても気持ちいい。
日本人の私はやはり正座がしっくりきました。
正座をしながら目を閉じて瞑想を始めます。
人がまばらにいて話し声は聞こえるけれど、大きなドームの空間がその音をぼんやりとした優しい響きに変えてくれました。
ガブリエルのエネルギーと繋がり、いつしか私は両手を合わせて合掌スタイルになりました。
(そっか、正座しちゃうと勝手に合掌するもんなのね。面白〜い)
私の真隣ではイスラム式に立ったり座ったり(土下座のような)と正式な祈りを捧げる女性。
その隣には日本人観光客がおしゃべりし、
またその隣にはイスラム系黒人女性が壁に寄りかかりながらスマホをしています。
それぞれに自由に過ごしていて、でも決してお互いに干渉することなく居心地がよいのが不思議です。
下の男性たちも寝っ転がりながらスマホをしていたり、
または数人で丸くなってコーランの勉強会をしています。
誰もが1人の時間を神聖な空間に身を委ねています。
日本の神社にはないこういう寛容さがあるところも私は好きです。
正座に合掌スタイルの純日本式で祈る自分に最初は笑ってしまいましたが、次第にそんなことはどうでよくなってきました。
ただただ神聖な空間。
ガブリエルの祝福と癒しを存分に浴びて祈りを終えました。
外へ出て青空と秋風を身体いっぱいに味わいました。
その時に夕方の礼拝の合図
「エザーン」
といわれる音声がスピーカーから流れてきました。
日本でいうと御詠歌のようなものかな??
ゆったりとした節でところどころコブシが効いているのがまたいい。
それを聞いたらたちまち私はタイムスリップ。
自分がスルタン、もしくはスルタンに仕える女性に思えました。
栄華の世界に身を置いているけれど、どこか孤独を感じている。
ここから広い世界に飛び立ちたくても出来ない寂しさ。
心地よい風と大理石の広々とした空間でエザーンを聞いている。
そんな光景が浮かんできて涙が出てきました。
(あぁ、こりゃヤバい。泣いちゃう。とっとと帰ろっと)
いやぁ。
売店の誘惑に大勝利しました。
ここにある売店はコンビニぐらいの広さ。
品揃えはイスラム系各国菓子やら食材。
トルコのチーズ、手作りフムス、日本で作られているトルコのパン、スイーツ、そして可愛いクッションカバーやら雑貨類。
テンション上がりまくりです。
お祈りの後にまた来ようと思って最初スカーフとひよこ豆だけを購入していました。
ですがよくよく考えてみたら私はただ単に「懐かしさ」「興味本位」に欲しいだけ。
買って食べて、その甘さにオェーっとくるのは目に見えています。
(なんたって禁断の甘さですから)
可愛い雑貨も買ったところで部屋に似つかわしくない。
断腸の思いで(大げさだね)売店には再訪せずに次の目的地へと足速にモスクから退散しました。
東京ジャーミィの道沿いにあるカフェです。
以前立ち寄った時にこのプレートが美味しかったとと、お花屋さんも併設されていて居心地が良かったのでした。
モスクの売店でアレコレ散財するよりも美味しいものを食べてお花を買って帰ろうと決めました。
薔薇が欲しくて奮発!
私の人生の次のステージへ移行したお祝いです。
私が
「花束としてではなく部屋に飾ります」
と言ったら
「どの方にもリサイクルペーパーにお包みしています」
と、とてつもなく可愛い店員さん。
(さすがオシャレ〜。きっと茶色いプレーンな紙でさりげなく包んでくれるんだろうな)
モスクでパワーをもらって、癒されて、
帰りにここでごはんを食べて、
お花を買って帰る。
(うん。今日のこのコースは定番にしてもいいかも)
私は今日もエレガント。
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