エレガントな日常/パイソンベルト。5次元は伝染する。
まるで真冬が出戻ってきたかのようなお天気です。
出かける前にスマホで気温をチェック。
(え。6度しかないの?しかも雨だー)
窓を開けただけではその寒さは計り知ることができません。
換気をすると
「ヒンヤリ空気気持ちいい〜」
と、いつも終わっちゃうので最終判断はスマホというのが毎回不思議な感じがします。
今日は市場へ買い出しです。
そろそろ春野菜が出てきたかなーと思って行きました。
(うへぇー寒いっ。下に3部丈レギンスインナー仕込んで正解だわ)
外を歩くと太ももは暖かいのに、膝から下は冷たい風がヒューヒュー抜けています。
インナーあり、なし、の明暗がクッキリでした。
途中で通り過ぎるスタバを横目でチラリ。
(あぁ、今ならあの快適な席が空いてる。あそこに座ってコーヒーをのんびり飲みたぁーい)
そんな誘惑にかられるほどに空気が寒かったので引き込まれそうになりました。
でも私にはミッションがある。
野菜を買うのが先決です。
1ヶ月以上ぶりにお馴染みの農家さんのブースへ。
「こんにちは〜!」
「お久しぶりです!お元気でしたか」
見慣れた生き生きとした野菜たちが並ぶのを見て元気がでます。
ササッと食べたいものを選びました。
最近は
「この野菜が美味しいのはこの農家さん、あの野菜ならあのスーパー」
というのがしっかりと判断できるようになったので野菜の無駄買いを防ぐ術が身につきました。
私にとって野菜はまるで芸術作品。
美しい色彩と自然の造形美を眺めているだけで感動したり心が潤います。
なのでついつい欲しくなっちゃうのよね。
よし。
絹さやと、スナップエンドウ、あ、春菊もあるんだー、どうしよう買おうかな、、、いや、せっかくだから買っちゃえ〜。
「お会計お願いしまー、、、あっ。イタリアンパセリもあるのね、じゃあコレも」
なぁーんて調子で結局色々買っちゃいました。
最後に絹さやをバラバラとオマケしてくれました。
やっぱりこういう触れ合いっていいなぁ。
帰り道にスーパーに寄ります。
どうしてもイチゴが気になる。
一度でよいからいいイチゴを食べてみたいのです。
私は子供の頃からイチゴが苦手でした。
どうしたら美味しく食べられるのか、食べずに済ませるにはどうしたらよいのかと思っていたほどに。
食後にガラスの器に盛り盛りと出されるとテンションが下がる子供時代でした。
「肌にいいから食え」
と厳しい父親に言われてやっとモソモソと口の中に流し込んでいました。
もちろんイチゴの味がしないように練乳やら牛乳をたっぷりかけて、イチゴ用スプーンでグチャグチャと潰してからです。
そんな記憶しかなかったイチゴですが、昨今は高級化してきている様子。
パックに一列に並べられていて糖度も値段も高い品種が目につくようになりました。
先日、突然にイチゴが食べたくなって庶民派スーパーで衝動買いをしたことがありました。
(その時は1列じゃなくて段々に重ねられているイチゴのほうね)
美味しかったけれどちょっと期待通りの満足感は得らずに不完全燃焼。
その日からずーーっと
美味しいイチゴが食べたい。
あの真っ赤っかなやつ。
甘いんだろうな。
美味しいんだろうな。
バカ高いんだろうな。
どうしようかな。
市場から帰ってくると大変です。
野菜を洗ったりしまったり。
そうじゃなくても私は帰宅後の後片付けがあまり好きではありません。
マフラーを外して
ダウンを脱いで
お財布をしまったり
バッグやエコバッグを整えて収納、
部屋着に着替えて脱いだものを片付けたり、
そしてやっと手洗いとうがいをする。
今日のような買い出しの日には労力が倍になります。
なのにこういう時に限ってくるのですよね。
ピンポーン。
はぁーい。
(うわっ。もう届いた!)
野菜や脱いだものが散らかる部屋にさらに荷物を広げます。
あー。何から手をつけたらいいの。
うん。やっぱりコレだな。
先日購入したジーンズが若干ユル目だったのでここぞとばかりに以前から欲しかったベルトを買いました。
『パイソン』革のベルトです。
私はデザイナーの「島田順子」さんのプライベートファッションが大好き。
いつもハードなものとフェミニンなものを組み合わせていて、それはそれはカッコいいのです。
そこで島田さんがたまに持っているパイソン柄のバッグや爬虫類っぽい柄の洋服などがずっと気になっていました。
普段私はそういった柄は好まないのですがなぜか惹きつけられるのでした。
あいにくバッグや服は島田さんのブランドでは売っていなかったもののパイソン柄のベルトを発見したのです。
カッコいいなー。
あんなのをドレッシーな服にキリッと身につけたらたまんないなー。
とは思うものの私のミニマムなワードローブにはベルトは必要のないアイテムでした。
だけど今回は、、、むふふ〜。
ズボンが下がっちゃうんだもの。
ベルトしなくちゃダメよねぇ。
(サラッと"ズボン"と書いてしまう世代)
はやる気持ちを抑えながら開梱してガサガサわちゃわちゃと品物を取り出しました。
すぐに洋服の上から巻くと
(アレっ。なんか短、、、?)
わーん!
サイズ勘違い。
サイトを確認してみました。
"全長"94cm
だったのです。
腰回り94cmまでオッケーというわけではないのね、、、。
買ったジーンズのミッドライズは限りなくローライズに近くてウエストよりずっと下の部分にてボタンを閉めて腰で履く感じです。
つまり体の中で1番太い部分にてベルトをする形。
購入したベルトは寸足らずじゃーん!
暗い気持ちになりながら返品覚悟にてダメ元で装着してみました。
せーのっ。
よいこらせっー!
ンー(息を止めている)!
は、、、入った、、、
やったー、、、
私の中では返品の文字が消え去り喜びでいっぱいになりました。
ぐるりと後ろ姿もチェック。
げっ。
ムリヤリベルトを締め付けたもんだから変なギャザーがよっていてヒップラインが悲惨なことになっていました。
、、、でもいーの。
これからなんとか研究して着こなす!
欲しいものを手に入れた私は超ポジティブシンキング。
ちなみに普通にウエストに巻いてみても短く感じました。
(このブランドってどんだけ細い人対象なの、、、えーん。)
このパイソン柄。
長さの勘違いに続くもう一つの勘違いです。
老眼の私はてっきり
「バイソン(bison)」の革にヘビの柄を型押ししたのかと思い込んでいたのです。
説明タグを見てみたら本物のヘビ皮とのこと。
若干ぎゃっと思ってしまった私。
ネットで再度検索したところ
「パイソン(python)」なんだって。
もうね、スマホは「パ」と「バ」の区別つかないのよね。
上等な老眼鏡を掛けても見間違えるのでした。
なんだか一日たらたらと野菜整理やベルトに合わせるファッション研究に費やしてしまったような気がします。
(まぁ、私の毎日は特別なこともないしこれでいいんだけど)
夕方、母に電話をしました。
元気に変わりなく過ごしているようで安心しました。
会話の中で嬉しかったことがありました。
母の周辺が変化してきたようです。
新しく来られた看護師さんがとても優しい人とのこと。
(母はサービス付き高齢者向住宅に住んでいます)
こんなことを教えてくれました。
看護師さんのほうから自己紹介をしてくれたのはこの人が初めてだったことや、
会うとハグをしてくれること、
それとなく玄関付近で出入りする入居者さんを見守っていて感心したということを話してくれました。
私がさらに嬉しかったことは、母がちゃんとそれらの嬉しい自分の気持ちを看護師さんに直接伝えたとのことでした。
ハグの話になるとなんとも温かみのある声で私に教えてくれます。
優しさ+スキンシップってすごいことなんだなぁと思いました。
感情を言葉に出す習慣がない母を変えるぐらいの力があるのですから。
このnoteをはじめとして私に素晴らしい人たちとご縁ができるようになったのと同様に、母もまた5次元世界、すなわち愛の世界に移行したんだなぁと思いました。
(直接ハグもエアーハグも5次元世界は伝染していくのよね!)
そんなことをあらためて確信したエピソードでした。
だからね。
あなた様へハグハグ!
(え?今よけた?気のせいかしら)
私は今日もエレガント。
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