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家業を次の世代に紡いでいくということ


「会社というのは3代目がカギを握るんだよ」

東京に住んでいる僕が帰省した際に、普段は無口な”おじい”と将来の話をしていた際、ふと漏らしていた一言。

”おばあ”の米寿祝いのあと、今後どうしていくかを久しぶりに帰省したこともあり、熱が入った会話になっていた。そんな会話の中で自分たち家族のルーツの話になり、そこが僕にとって「家業を次の世代に紡ぐ」ということを本気で意識する原点になった。

僕のおじいのルーツは沖縄県の中部。家系図を見せてもらいよくわからない名前から急に金城という名前に変わり現在までその姓がファミリーネームになっている。ずっと昔、先祖のときから家系的に恵まれた環境ではなく、おじい自身も小さい頃、かなり苦労していた。おばあと結婚し、運搬の仕事や重機のオペレーターなど様々な仕事をする中で食っていけそうな仕事はないかと沖縄中を探し回り、当時あまり有名ではなかった緑化木の生産を始め、現在は長男である父にその経営を譲っている。

そんな長い道のりで営んできた家業となる「農業」は、とても価値のあるものに思えた。それは三井や三菱、食品でいえば虎屋のような100年以上続く老舗企業のように今後も屋号を背負い、事業を大きくしていくことにロマンと魅力を持ったからだ。

「休みが多いから公務員になりたい」そう思っていた中学時代。小さい頃から兄と二人、沖縄の強い日差しの中、農場で手伝いをしていた僕らにとって家業はやりたくない将来の職業候補の筆頭だった。

10年後の今、おじい・おばあ、そして両親が作ってきた家業を次世代に紡ぐため3代目に当たる僕ら兄弟がバトンを受け取る順番がもうすぐそこに来ていると思うとわくわくと同時にあの時考えもしなかった不安も感じていた。

という何気ない会話で思ったことを書いてみました。(話がまとまってないけど...)



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