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ビッグモーターっぽい会社が成立してしまう理由

あくまでも自身の体験からの考察です。

ビッグモーターのニュースが世間を騒がせていますが
人によっては
“なぜ人の車を破壊してまで売上をあげようとしたのか”
断ればいいのではないか?
“なぜ街路樹を枯らすのか”
見えやすくても、不毛地帯みたいにしたら印象悪いだろとか
パワハラなんだし、労基にでも駆け込めよとか。

売上をあげるもしくは上層部の意向にあっていないと
人権がないような社風だったんだろうと思われます。
ニュースでもガッツリやってる。

この社風だと、会社の評価基準に合わせないと
人権なくて劣等生扱いとなる。
劣等生を劣等生扱いしない場合はそれも評価基準から
外れたことになったでしょう。
真面目な人ほど、人の評価を気にするし
周りに心配もかけたくないでしょう。
だから、色々な側面から
すべてに従順にならざる得なかったことでしょう。

合わないから辞めるという選択肢もあるが
ここで問題なのが、
短期間の離職は次に響く可能性が高く、辞めた理由を社風が合わないというのは使えないでしょう。いまほどニュースで大々的になっていれば別かもしれませんが。

短期間の離職は諦めて
とりあえず続けるように腹をくくったとして
ノルマや精神的な圧力で
転職ということに取り組む余裕を持つことも難しかったことでしょう。
ビッグモーターに関しては金銭的に余裕は出そうなケースもありそうだけど
家族がいた場合に収入を一旦リセットして他へいく決断も出来なかったことでしょう。

社員のほとんどが似たような鎖に縛られていたなら
俺だけじゃないかと半分納得させることもできていたかもしれません。

そんなこんなで在籍する以上、意向に従って残るしかない。

辞めて逃亡もできず、奴隷として悪事に手を染めるしかなかったのかなと。

自分はブラック企業時代、心を殺していました。
休みになると復活するような感じでした。
今も似たようなものですが。

心が殺されている人はだいたい見ればわかります。
わかるようになりました。

そして、どうやったら壊れるか、それもわかるようになりました。
あくまでも自論ですが

人は孤独と絶望が同時揃うと、壊れます。
例えば、今はこんなに辛くても、
あいつがいなくなれば改善されるかもしれない
この会社を変わればなんとかなるかもしれない
出世すれば変わるかもしれない
と社内で干されて孤独でも
希望を持つことができれば
厳しくても何とかなるでしょう。

どんなに厳しいノルマや犯罪行為をさせられたとしても
それを共有できる同僚がいたならば
助け合うことができるかもしれないし
愚痴を言ってストレスを共有することもできるかもしれない。

ビッグモーターに関していえば
グループラインでのコミュニケーションばかりで
不満や愚痴を共有できる環境はなかったことでしょう。
おそらく店舗配属されてしまえば、
同世代や同時期入社の人間が近くにいることもなかったことでしょう。
つまり孤独の要素が1つ揃う。

そして、毎日奴隷のように扱われて
時間も精神的余裕もなく、金銭的には家族などがいたらやめることもできない。改善する希望がない、つまり絶望。

それで壊れていた人間たちを奴隷のようなコントロールしていたのが
兼重一族とその取り巻きだったことでしょう。

わたしも何度も壊れた経験があります。
だからこそ言えることは、
どんなときでも小さくてもいいから希望を持って生きること。

宝くじ当たれば辞められるなーとかいう確率低いものから
とりあえず辞めちまって生活保護からやり直すという微妙なものから
何でもいいから明日を信じること。
辞める前にブチキレてみたらどうなるかなとか。



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