見出し画像

パリオリンピック開会式

 YoutubeのCNNチャンネルで見た。パリオリンピック開会式。
 血飛沫のように飛び散る真っ赤な花火が印象的。
 生首(が本物の顔でその上の方に上半身と首までが作ってある)を手に持ったドレスのマリーアントワネットが朗々と歌い、レディガガちゃん(イタリア系アメリカ人)がピンクピンクで歌い、フレンチカンカン踊り(たぶんフランス人)、アヤ・ナカムラ(マリ共和国人)が大迫力の金ピカで、セリーヌディオン(カナダ人)が歌い、ミニヨンズ(アメリカ人)が駆け回り、ドラァグクイーンが最後の晩餐をとるテーブルがランウェイになって細長ーいモデルがポージングする。地獄のペガサスみたいなメタリック・ホースが時空を突き破って、本物の馬になって駆け抜ける。巨大な名画の美女たちが、河からぬっと顔を突き出し、じーっとこちらを見ている。
 どんよりした灰色の曇り空で、時々雨もザーザー降り、次第に日も沈んで暗くなってゆく。ピアノがぼうぼう燃える。ピアノずぶ濡れ。何台ピアノをだめにしたのだろうか。
 「熱出したときに見る悪夢」とネットに感想があって、まさにそんな雰囲気だった。
 その国の人にこだわらなくていいじゃないかというこだわりが感じられ、どこまでもへそまがりなフランスらしく素晴らしかった。
 この前の東京オリンピックの開会式が思い浮かび、もうちょっとどうにかならなかったのかなと思う。浮世絵をもっと大きく取り上げたり、みんな大好き若冲なんかも使い道があったのでは?などと思う。フランスのを見ての二番煎じだけど。

 その後は元気いっぱい競技が行われているらしいのがニュースで報道されている。みんながんばってー。
 それにしてもオリンピックの開会式ってなんであんなに退屈なんだろうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?