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僕らが売っているのはファッションじゃない。

反省!

先日書いたnoteに続けて書きます。

去年アップセルを狙って、イベントしまくったり、オンラインストア開発頑張ったり、クラウドファンディングを引き続き頑張ったりしていたのですが、、、

うまくいかない。
圧倒的にうまくいかない。
僕らのことを知っている人は圧倒的に多くなっているはずなのに。
そして、やっていることも多くなっているはずなのに。

アップセルを狙っているのに、全然上がっていかない。
今までより圧倒的に売り上げを目指して活動していたのですが…
(もちろん精度も低かったし改善点はあるけれど、)
悩みまくりました。前のエントリのように自信も喪失しました。
それが段々と疲弊を生んでしまったと思います。業務に少なからず不平も出てきて、マネジメントとしても失格だったでしょう。
スタッフのみんな、本当にゴメンなさい。

でも、、、何が悪かったのか?
どうもわからない。ワカラナイ、wakaranai...

ALL YOURSとは なんなのか?

オールユアーズとはなんなのか?

前回のエントリで書いた、お正月のメンターさんとのやりとり。

場所は新泉町交差点付近のデニーズ南平台店。

それで僕はハッとした。

”木村くんたちは思想の会社でしょう?
少なくとも、僕はそういうところが好きですよ。
てか、それ以外他のアパレルと何がちがうんですか?
そういう姿勢に共感しているんです。”

まじでゴメンなさい。そうだった。

思想。理想。哲学。

そうなのだ。僕らにそれがなければ、ただの洋服メーカーだった。
もちろん製品には自信はあるけれど、製品の優位性だけにポジショニングした瞬間、競争する相手が無限に出てくる。もはや天下一武道会なんですよね。

そこで勝てる人たちは、圧倒的に資本の優位性があるか、プライスが安いか、カリスマのようなクリエイターさんか。そこじゃあ僕らはどこにも勝てないし、埋没して退屈なブランドになるのがオチだ。

「ファッションじゃない服を作りたい。ものすごいスピードで”消費”されていく服じゃなくて、すぐにダメになって捨ててしまうような服じゃなくて、気に入ったものがずっと着られて、着ていることすら忘れてしまう。着てくださる人の生活の一部になる。それこそ ”第二の皮膚” のような。僕らは『インターネット時代のワークウェア』を作ってるんだ。」

これを目指していたじゃないか。

「ファッションに気を使っている場合じゃないくらい、やりたいことがある人へ。ファッションなんかより、大事なことがある人へ。かっこいいのは、あなたの服じゃない。あなたのやっていることだ。それを助けるツールとして、僕たちのプロダクトを提供したい。」

当初から、心からそう思ってはじめたのが、ALL YOURS だ。
そう、そして僕らのロゴもそれを提示している。

すべては「あなた中心」であること
ALL YOURSの姿勢がそうであるように、このロゴもまた「常にあなた(U)が中心」にあってその立ち位置が決まります。ゆえにその位置は、時に世界の中心からズレているようにも見えますが、大切なのは世界の中心でも自分中心でもなく「あなた中心」であること。

ALL YOURSのロゴは、いかなる状況においても「使う人が中心」の精神は変えずに「発想や創造」は柔軟に変化していく、いわば「変わらずに変わり続ける」ことができるかたちです。これからもALL YOURSが「人」や「生活」に寄り添ったワクワクするものを生み出してくれることに期待して、彼らの姿勢の体現を試みました。

グラフィックデザイナー
田久保 彬(TAKUBO DESIGN STUDIO)

*オールユアーズのHPより。
https://allyours.jp/company-profile/#logo

ファッションの文脈とか、かっこいい高尚な話は抜きにして、自分たちが語りたいのは「ワークウェア」だ。
デザイナーのクリエイティブやトレンド情報の議論が中心のファッションはやりたくない。むしろできない。『かっこいい服』は他の人に任せてしまえ。

クリエイティブやトレンドよりも、人間中心に考える。

LEVI'Sはファッションアパレルの会社だったか?
CHAMPIONは?HANESは??
彼らは働く人のために、その人たちの生活のために、出来上がったブランドだったはずだ。
2015年7月に創業した我々は、汗をかき、未来を夢見てがむしゃらに働く人たちに向けて現代のワークウェアを提供したい。その一心でブランドを立ち上げたんだ。

働くときはもちろんそう。「私服が仕事着」という人が増えた時に、今までスーツ、週休二日がデフォルトだったアパレル業界のルール(特にメンズ)は崩壊したと言っていい。ドレスコードはどんどん曖昧になっていく。
つまり、所謂ファッションアパレルは、週2で着るための服だったわけだ。

僕らの論点は『週7私服で過ごすなら、選択肢が変わるはずだ。』
ここに尽きる。全く検証してない仮説で良くはじめたな。と思ったけど、これには実体験がある。

「週7私服で過ごすとなると、メンズウェアって、ユニクロくらいしか選択肢なくね?」

メンズウェアって、マーケット的に買い替え需要が少ないし、アイテム数も少ないから、ブランドもの買おうとすると割と高かったり同じもの欲しいのに手に入らないとか。実体験の中で実感している部分はあった。

さらに、ワークウェアの領域は広がっていると思っている。
二拠点、他拠点、副業、趣味を仕事にする…マニアックな趣味があってSNS上で仲間がたくさんいる。

そんな人たちは、仕事と趣味とやりたい事が曖昧な領域で結びついているはずだ。そんな人たちの『楽しい』『チャレンジ』を助ける服。

そのために生まれたのがオールユアーズの製品だ。

僕たちは ”WHY" の会社だ。

2019年1月20日(日)は感謝してもしきれない日になるだろう。めちゃくちゃ大事なことを思い出させてくれた日曜日だった。

考え直していた矢先にTwitterのTLにこんなツイートが流れてきた。

何回も観た。展開さえ覚えていた。英語は全然得意じゃないけど、英語で意味がわかるくらい観まくっていた TED の動画だった。

それは、ゴールデンサークルの話。

(ここからの文章は動画かリンクをご覧になってからの方がわかりやすいかもしれません)

そう、オールユアーズは ”WHY” から始まる会社だ。
決してビジネスドリブンではじめた会社じゃないし、市場のニッチを明確に捉えていたわけじゃない。

ただ理想があった。 ”WHY” だけがある会社だ。

それを一瞬忘れてしまっていたんだ。

そう、WHYは理想とビジョンで成り立つ。逆にそれでしか成り立たない。それ以外の ”WHY" はフェイクといってもいい。

”WHY"は一見、セールスに直結しない。だからこそ、置き去りにされがちだ。
”WHAT”を見たほうが、わかりやすいし数字に置き直しやすい。
つまりWHAT側の方が、引力が強いんだ。(実際体験してみると、こいつの引力は半端じゃない)

だからこそ、罠になる。

セールスを伸ばそうとすればするほどその引力に持っていかれそうになる。
いや、実際持っていかれてた。

堕落した地球人を『重力に魂を引かれた人々・・・』といったのは、ガンダムに登場するシャアアズナブルやスペースノイドたちだったが、僕はWHATの重力に引かれそうになっていた。

もう一度 ”WHY” を見直して、僕らしかできないことをやろう。
それが僕らの唯一の存在理由であり、一番の『違い』なのだから。
もう一度、絞り込みます。

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