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永く使えるってどういうことだろう?

中川政七商店さんの展示会「大日本市」のコンテンツ「プロのカタリベ」シリーズ連載の第二回をお送りします。

今回は福井県は鯖江市の谷口眼鏡さんが製造する、tesioのARCH

プロダクト好きなら、鯖江市がどんなところかご存知でしょう。

行政のHPが…めがね!

wikipediaでも

福井県は、眼鏡フレームの生産で日本市場の96%を誇り、鯖江市はその生産の中心を担う。成人式では新成人に眼鏡を配っている。
(wikipediaより)

もう知らない人はいないほど眼鏡が有名な産地ですが、成人式でも眼鏡を配布しているって、地域で産業を発展させていこう!って気概が感じられる場所です。

そんな鯖江市で立ち上がったのがtesioというサングラスブランド。

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日本人の顔にあったサングラスって、現状ほとんどないらしく、その課題感のもと、開発されたのがtesio

たしかに普通のサングラスだとフレームが頬に当っちゃったり、まつ毛が当たったりするのですが、tesioのサングラスにそれはありません。

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アジアンフィットでストレスなく着用することができました。

ちなみにこのtesioのARCH、お気に入りでオールユアーズのビジュアルでも使わせていただきました。

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サングラスとしての良さも、もちろんありますが、このtesioの素晴らしいところは、公式に「修理可能」であるということ。


今あなたが自宅に所有しているモノで「壊れたら直せる」ものってどのくらいあるでしょうか?

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「しっかり作られ、壊れても治せる」言葉にすると簡単に聞こえるけど、こういう製品は世の中にどれだけあるだろう?

リペア可能なものは、ただ消費させてくれない。使い捨てにできるものや、修理ができないものとは付き合い方や使用者との関係性が変わってくる。修理できるということは、安心感がある言い回しなんだけど、直せるってことはことはつまり、購入して使用する側にある種の覚悟や、モノを選ぶ時のスタンスを要求される。人間とモノの関係性が使う⇄使われるの主従関係というより、もっとその階層や関係性がフラットに近づいてくる。

便利で簡単に使えるものも好きですが、私は使っていると自分に変化をもたらしてくれるような。そんな体験をさせてくれる製品はとても素晴らしいと思います。

その時のトレンドでなんとなく使うというより、ガンガン使って傷ついても、パーツ壊れても、愛着があるものを使い続けたい。そんな気持ちにさせてくれるサングラスです。(実際、耐用年数考えると安いものをいくつか買うよりもリーズナブルだったりしますしね。)

実際、オールユアーズのお客さんでも、長く着用したものをリペアしたい!というご要望の方が多くいらっしゃって、本当に嬉しかったりするので、teshioを修理せざる終えなくなるまで使っていきたいと思いました。

良いものとは、わたしたちに向き合い、モノとの関わり方を問いかけてくれる。tesioの製品は「よい商品ってどういうもの?」という問いに別の視点を与えてくれます。

この記事は、中川政七商店が運営する「大日本市」の企画で、
暮らしの道具を実際に使用し、プロのカタリベとして感想を記事にしています。
バイヤー向け展示会「大日本市」のサイトはこちら
https://www.dainipponichi.jp/shop/pages/exhibitions202105.aspx?utm_source=note.dainipponichi.jp&utm_medium=referral&utm_campaign=note202106exh
他のカタリベの記事一覧についてはこちら
https://note.dainipponichi.jp/m/ma0cf1e57b52f


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