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【視察レポ】広島県呉市 軸のある街づくりを見習いたい

呉市は戦前、戦艦大和などを作った軍港都市として栄えました。敗戦間際の激しい空襲で街は壊滅状態となったものの、戦後は造船産業を再興して、最盛期には人口40万人を数えたとのことです。
現在も複数の造船会社の工場や、自衛隊の立地があり、まちづくりの中心となるとともに、市民の誇りとなっているとのことです。しかし一方で、今年9月には大規模な事業所の一つが閉鎖になるなど、一つの産業に依存した構造に課題も多いとのことでした。

造船中の大型タンカー
造船所


視察レポ①観光振興

呉市は戦艦大和などを作った軍港都市の歴史に根ざした観光に力を入れています。
旅の根本は古くから追体験ですし、国のために尽くした方々の気持ちを追憶するというのは、多くの人の心を打つ物語だと感じました。
青森市はクルーズ船誘致など観光に港を活用しています。雪が多い、大都市から遠い、など工業化に不利な条件があるため、観光をいかに地域経済や住民生活向上に役立てるかは非常に大きな課題と考えます。
呉市は街に入った瞬間に造船所や自衛隊艦船が見えるので「軍港都市の歴史の追想」という観光テーマもすぐ馴染んできます。その点青森市はねぶたの街というのは駅や空港の看板や展示で感じられるのですが、それが祭り期間以外に実際に街中で感じられるかというと課題が大きいと思います。どんな旅を訪問客にしてもらいたいか、軸を定めて街づくり全体に反映することが必要ではないかと感じました。


魚雷クレーン遺構と自衛隊艦船

【広島県呉市視察レポ②議会】
呉市議会は広報に力を入れ、広報誌が近年2回表彰されています。
議会の取組を前進させるには、様々に異なる議員の考えをどうやってまとめるか?が肝なので、直接ほかの議会議員や事務局の方の本音を教えていただける視察はとても勉強になります。
「読んでもらう前にまず手に取って見てもらえるように」「議会が伝えたいことではなく、市民が知りたいことを伝える」「小学生の夢を紹介するコーナーなど関わる市民を増やして関心を高める」など参考になる取組がありました。
青森市議会も投票率が向上などのためより市民に届く広報をしたいと思います。
また、市議会図書館が政策形成に非常に役に立っているとのこと。専任司書さんがいる素晴らしい図書館でした。呉市議会の皆様、大変お世話になりました。ありがとうございました。

呉市議会図書館

呉市視察③お土産
写真の「間宮羊羹」は「海軍主計兵調理術教科書に基づき、旧帝国海軍艦の味を完全再現」との触れ込みについ買ってしまいました。呉市の旅の物語に沿ったお土産です。味も美味しかったです。材料は砂糖(国内製造)、小豆生餡、寒天、塩と健康的です。
お土産はどうしても添加物の多いものが多いので、健康意識の高い外国人観光客からはアディティブフリー(添加物なし)のものを、という声もあります。青森は「自然」「食」が売りです。アディティブフリーお土産コーナーを作れば、ひとつ青森のブランドになるのではと考えています。

間宮羊羹

まとめ
呉市は街の軸がしっかりしているのが大きな強みでもあり、弱みでもあるのだと感じました。
一方、青森市はよく「軸のない街」と市民の方や、有識者からも指摘されることが多いです。青森市には「ねぶた」「縄文」「八甲田」「陸奥湾の食」「りんご」など街の主役になれるものが多くあると思います。こうしたたくさんの魅力を、もちろん観光に限らず色々なところからスポットライトを当てて他軸型の街を目指していくことが大事ではないかと考えました。


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