毒々しい妖艶な淑女を気取るドレス
【お衣装ライター】木村です。
お衣装座談会の投稿、たくさんの方にご覧頂いております！ありがとうございます！！
すでにvol.2の準備が進んでおりまして！(まさかの3も！！）
お衣装座談会の輪が広がり、パフォーマー同士も繋がり今のこの時期を乗り越えていきたいと強く思う次第です。
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さてと、
ちょっとふざけたタイトルにしてしまったかな汗
でもそれが思い浮かんだんです！
なんだかちょっと久しぶりの？超お衣装解説でございます！
社交ダンスドレスJJのヨーロッパ製一点物ドレスについて、超解説致します！ラテンドレスでございます！
まずはその毒々しい妖艶さををどうぞ
分かります？このドレスだけで良い女感！！でも悪い女感！！
日本語がおかしい...笑
まずこのバーガンディですよ。
ラテンはもちろん、スタンダードでも人気のお色ですね。真っ赤の方が確かに目立つお色ではあるのですが、このこっくりとした、ちょっとあえて沈んだお色。女っぽい。
そんでこの衿からのワンショル！
きゃ～！色っぽい！！
この立衿のような、ちょっとだけ立ち上がった衿なんですね～ここが格好良い！
そこからすっと斜めに！デコルテを通りすっきりと反対の肩を出すワンショルダ―デザインが憎い！憎すぎる！
（褒めてます）
これが普通に丸くデコルテに沿うようなデザインや、両袖だったりしたら、こんなにも魅力的じゃないと思うんですよ！このアシンメトリーが最高！！
片方隠れているからこそ、出ている鎖骨がやたらと色っぽく見えるんですよね！！！
お気付きですよね、この水色！
ほんとう！よくぞ！
このお色をチョイスして下さった！！涙
という本当に素敵すぎる配色です。バーガンディにすっきりとした水色ですよ。美しいわ～～！
ここでもし、「あれ...?」と思って下さった方は【お衣装座談会】を見て下さっている方！！そう、このお色の組み合わせのお話、私の社交ダンス回で出ておりますね。(名言、「裏切りのバーガンディ！」笑）それは水色地にバーガンディの装飾、という逆パターンでしたが。。
よろしければYouTubeもご覧下さいませ！
そしてこのガチャガチャっとした大粒の土台付の石。こういうものって重さも出るのであまりお衣装では使われない、ジュエリーなんかでよく見るものなのですが。
あえてこの重量感のものを用いることによって、高級感と、かなりの存在感がありますよね。そして通常の縫い付け石よりも立体感も感じられます。
（かちゃかちゃと動くようになっていますが、正直適度に重量感があるので、躍る際にここが揺れて、ということはないかと思います...）
ちょい余談、クリスタルの存在感
地のバーガンディに近しい赤ピンク系の石と、このすっきりとした水色のインパクト。そして凛とした印象で中和させるクリスタル(透明）！
私的にこのクリスタルもポイント高くて。というのも、中和させるのによく使われるのってオーロラ（クリスタルAB）という七色に光る石なんですね。
七色に光るので、角度によってピンクっぽく見えたり、水色っぽく見えたり、黄色っぽく見えたり、、、。なのでどのお色とも馴染むのでよく使われるんですけど。
それだとこのドレスで言うと、角度によってはそのオーロラが水色に見えるので、やたら水色の分量の多い装飾になっちゃうんですよ。でもこのクリスタルという透明の石だとどの角度から見てももちろん透明。そういったことがありません。中和はするけど全体のバランスは崩さず。ぼやけさせない。
クリスタル（透明）を使うと、はっきりと透明、場合によってはシルバーっぽく、光っていてくれます。（余談ですがクリスタル装飾に私は、凛とした、という表現を使うことが多いです。）
クリスタルのみの装飾ですと、かなり強い、びかっとした印象にもなりますよ！
こだわりのストーニング
この大粒の赤ピンク系の涙型のストーンの下部。その形に貼り付けのクリスタルと水色系が形どられているの、お気付きでしょうか？
このように形どられているところと、密集からグラデーションがけてストーンを減らしているところ、そして均一に点々と付けられているボディ全体と。
一着の中でもストーニングへのこだわりが感じられます。
使われている石の種類、カラーの種類は多くはないのですが。付け方が異なるとそれだけでリズムが感じられますよね。
たまらん！
全身のメリハリデザイン
そしてこのサイドの切替デザイン！！
脇からバストを下から支えるような、丸みを出すシルエットから、ウェストをくびれさせるように内側に入り込み。太もも＆ヒップはまた丸みを演出。
このメリハリを出す、美しい曲線！ボディメイク効果絶大なんです！！！
【お衣装座談会】でもお話させて頂きましたが、社交ダンスドレスってこういうお身体綺麗見せポイント、本当に多いんですよね。是非他のお衣装でもどんどん取り入れてほしいなって本当に思う！！
そして切替部分はベージュのライクラ地なので、遠目でみたら、「あれ？あそこ穴なの？透けてるの？え？」と思わせるヌーディ感。これがまた軽やかで良いのです。
バーガンディってやっぱりちょっと重ためのお色なので。こういう抜け感があった方が、のっぺりせずに済むと思われます。
加えて、やっぱりヌーディって色気が出ます！これ大事！！
アシンメトリー！
お袖のあるこちら側は、ボディはすっきりと。点々、と石がきらめくのみ。この足し算引き算のバランスが絶妙ですよね！！
私最近Twitterでもけっこうこれ語らせてもらってます↓
💎とことん装飾しないと不安?💎
— きむら@お衣装ライター { JJ } ドレスと生地屋 (@KIMURA_JJ) April 23, 2021
石も小物もいっぱい!!もちろん素敵,でもどのお衣装もそう?
魅せる部分とそれを活かすための部分のメリハリ。足し算だけでなく引き算も必要なときも。
隣の芝は青く見える、憧れを全て取り入れても素敵にならないかも。全身いろんなハイブランドのロゴだらけとかね💥 pic.twitter.com/DEmmXWC69v
例えばこちら側も、ベージュ地の切替にしてバストを丸くウェストを細く見せるデザインで.....ということももちろん出来るのでしょうけれども。
それだとごてごてしすぎ。メリハリなさすぎ。バーガンディも装飾のストーニングも生きてこないと思うのです。
こちら側がすっきりとしているからこそ！くり抜かれたように見える反対側の装飾が目に留まる！そういうバランスで成り立っているデザインだと思っております。
スカートもアシンメトリー！
お気付きでしょうけれども、スカートもアシンメトリー！
お袖ある側ががっつり長いんです！
何度もお伝えしておりますように、もちろんしっかりと腰下切替！
アシンメトリーなので、片方はヒップの途中程、もう片方は太もも位置での切替ですね。そこまでぴったり、下はフレアスカートになっています。
フレアスカートのアシンメトリーはかなり動きますよ~！！
まずフレアってだけでかなりの布の量使っていて、それが踊るとぶわっと広がるわけですので。
そこにアシンメトリー、つまり左右非対称なデザインですと、もちろん長い方が少し遅れて動いたり、大きく揺れたり、と。スカートの中でも動きの波が出来るわけですね。
一気に均等に広がるものよりも、均一でない広がりや動きをする方が、目に留まりますよね！
そしてスリット！
短い側にスリット、というかもはや隙間ですね。隙間があいています！ここから脚魅せ。これまた色気！妖艶！
で、この位置！ヌーディな切替の延長線上なんですね！これがまた良くて！
脚がどこからかよく分からなくなるのですよ！！脇からヌーディカラーでこの隙間まで連なっているので、遠目で見ますと全てベージュなんですね。なので脚の切替位置が良く分からない。縦のラインが出来上がり！なんです。
ここもまたスタイルアップ効果絶大です！
このテクニックは素晴らしい！！！
毒々しいボリューミーな羽
そして毒々しい印象付けポイントなのがこの羽ですよね～！お袖元と、スカート裾一周。かなりボリュームたっぷりにあしらわれています。
これ弊社スタッフ間では［カサゴ］と呼んでおります笑
そういう！毒のある！イメージ！妖しい～ですよね！
高級感もありながらかなり独特の雰囲気を醸し出しております。そしてボリュームがあり、空気をたくさん含み、ふわんふわん、動きます。
ぴょんぴょん、所々長い部分があえてあり、そこがまた羽の動きの中でも余韻を残し、視線を引き付け！
お小物話
付属はバングルです！お袖が付いていない方に、じゃらっと重ね付け！
ドレスに使われている水色とクリスタルとの2色。しゃらしゃらと動く仕様です。
お首元はなにもなし！つけないでほしい～！！んです！！
この格好良い衿がね！あるので。これを際立たせてほしいんです。
お耳元は水色系のリングタイプのイヤリングとかね！大ぶりのもの、良いと思いますよ！！
伝わりましたかね？
「毒々しい妖艶な淑女を気取る」
今回そんなタイトルにしてみましたがいかがでしょうか？伝わりましたでしょうか？
社交ダンスはお衣装が華やかなのはもちろん、お化粧もいつもよりぐんと艶やかにするもの！是非こういったデザインの時は、思い切りアイラインをひいて、バーガンディの口紅をひいて。「毒々しい妖艶な淑女」を気取ってお召し頂きたいのです♪
そして個人的に、こういう「妖しい」という文字を使いたくなるような、妖艶なデザイン、大好物です！笑
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今回もお読みいただき、ありがとうございました！
社交ダンスドレスJJ
https://dancedress-jj.com/
衣装用生地資材JJ DRESS FABRICS
https://jj-dress-fabrics.jp/
【お衣装ライター】 木村
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