お仕事のご報告

こんにちは! 木村綾子です。
実はすこし前から立ち上げていたnote。
お仕事をまとめたプロフィールを投稿して、告知もせぬままそのままにしてしまっていたのですが、今日はひとつ大切なご報告があって、はじめて文章を綴ります。
唐突で、すみません。

いま、プロフィールを最新のものに更新してきました。

わたくしごとながら、2020年1月末をもって、下北沢「本屋B&B」との業務委託契約を終了させていただきました。

2012年7月20日。B&Bは「これからの街の本屋」を目指してオープンしました。
私は立ち上げから、書店員としてあらゆる業務に関わらせていただいてきたのですが、そのなかで、「イベント企画」というお仕事と出合えた幸福を、いま改めて感じています。


一冊の本を手に取る。表紙をながめて、ページをめくる。読み終わるのがさきかあとか、ふっと、本当にふっと、景色がうかぶ。
それは、その本を中心に据えて、作者とゲストが語らう姿。それを見つめる読者のまなざし。ひとりで味わうことの叶わない読書体験が、書店空間に満ちていくひととき……。
ちいさなひらめきが、実際にイベントという形になった瞬間には、何度繰り返してもまるで初めてのような高揚感がありました。
ああ、こんなふうに本の面白さを伝える仕事があったのか。夢中になって、次、また次と重ねていたら7年半が経っていました。

その一日一日をともに作り上げてくださった作家さん、編集者さん、出版関係者のみなさま、そして、出会えたすべてのお客さま。
本当にありがとうございました。長きに渡ってお世話になりました。
本音をいえばひとりひとり会いに行って直接お礼が言いたいくらいです!(迷惑)

いつだったかのインタビューで、こんな話をしたことも思い出します。
「人と人、モノと人、場と人とを繋ぐ。企画することで「何かと何か」がつながる。つながってしまうこと。それはときに、人の人生を左右するほどの重大な事件にもなりうるーー。
“と”の役割を担う企画者であれたならと願うと同時に、その責任の大きさも常に感じています」
私はちゃんと、できていたでしょうか。


B&Bは、本と人、人と人との距離が近くって、旬の話題をまさにそのとき、共有できるのが好きでした。
それでも離れることを決めた理由のひとつには、本に関する「企画」という仕事の幅をいっそう広げていくために、という思いがあります。
とはいえ、これまで同様フリーランスとして、執筆その他のお仕事も邁進していく所存ですので、今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。


春が来るより少し前には、新しいご報告もひとつずつしていけると思います。
楽しみにしていてください。
私はとても、楽しみです!


2020年1月31日
本屋B&B
木村綾子


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