見出し画像

気がつけば10周年。

20人弱という小規模な会社ですが、
代表となり気がつけば先月10周年でした。

得意先さまや社員、スタッフのみなさんに恵まれ、
コロナ禍でも臨時休業などはせず、営業してきました。


ただ、この10年で原料事情も大きく変化し、
専門のアドバイザーさんの助言をいただきながら
どちらかといえば量よりも質を重視した商品開発を
行ってきました。


質を重視するということは社員、スタッフさんには
より多くのお願いをして、負担をかけてきていると思います。


それでもこのコロナ禍に新しいスタッフが4人も
入社してきてくれています。

最初はたくあんだけでこんなにたくさんの種類があって、
大根の大きさや重さも違うということに戸惑いも
あったと思います。



私が25年くらい前に愛知県から宮崎県にきた時には
親族であり、営業という立場でした。

祖父である創業者は、
「一年の計は大根の仕入れにあり」

と言ってたそうです。


入荷したサイズが少ない大根が売りやすいからといって
そればかり売っていたら1年間の仕事はありません。

その年に入荷した大根を見ることで
1年間のおおよその販売計画や方針を
立てる必要があります。

もちろん、計画通りに物事は進みませんので
途中途中での方向転換が必要になりますが、
その際もその年の入荷の様子を知らずにはできません。


「営業」という仕事をするにはこの漬け込み作業が
不可欠なのです。

宮崎に来て、教わった大事なことの一つです。


また、「大根の漬け込み」という作業は
立ったり座ったりで米ぬかや塩を振りかけたりと地味ですが
毎日となると大変な作業です。

加えて、天候や出来高によって、
以前は急遽休日出勤や残業など当たり前でした。

そういう大変な作業をみんな一緒にするということで
一体感が生まれるという貴重な作業だと今は思っています。

頭でわかっていても、実際にシーズンを通して、
やってみないとわからないと思います。


ただ、当時の私はそういうことを理解せず、
親族だからこそ休むわけにはいかない、
という思いだけでした。

だからこそ、今の私は

できるだけ社員やスタッフさんの負担を減らす

そして、
納得して仕事ができる環境づくり


を目指しています。


みなさんの引き続きの応援をお願いいたします。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?