木村さん

どこにでもいる普通の地方OL ただの女好きの女

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自己紹介と公衆よくじょうと木村さん。

 初めまして、木村です。  地方でOLをしています。  絶世の美女でもなければ周りが色めき立つようなイケメンでもありませんが、とにもかくにも女好きです。  特筆すべきことはこれくらい。  思ったことを書きます。良ければお付き合いください。  銭湯が好きだ。  何故か。  アパートの部屋がドラえもんの寝床レベルで狭いのである。洗い場の話ではない、湯船も含めてだ。洗い場に至っては肩幅に毛が生えた程度。身体は勿論座って洗えない。おまけに給湯器が異様に古く、一定時間お湯が出たら罰

    • 傷付けること、弱者であること。

      相手を慮って話す。 母と姉は家族相手にそれをしない人だ。 耳障りのいいことだけ話すきょうだいなんて偽りだと私に言った。 私が慮っていることを知らないことに驚いた。 傷付けて、傷付く方が悪いと言った。 私に安息の地はない。 父に似た私をふたりは酷く嫌う。 父に似た所を探しては嘲笑う。 その姿を醜いと言ってしまえば楽になれるのか。 ふたりはよく似ていると言ってしまえば楽になれるのか。 姉に、あんたになにを言おうが私の勝手だ、それを聞いてあんたがなにを思おうが勝手であるのと

      • 絵が描けない子供だった人へ。(或いは「ひとりだけ出来ない」と苦しんでいる人へ)

        絵を描くことが苦手だ。 自由に伸び伸び描けばいいのよと幼稚園の先生は言ったけれど、教室の後ろに貼り出されると聞いてクレヨンを持てなくなった。 絵を描くのが苦手だった。 正解が分からない、決まった楽譜もない。 真っ白な紙が恐怖だった。 困る先生を前に、申し訳なさに息を詰まらせながら、それでも描くことが出来なかった。 家で、チラシの裏にお花を描く。その隣に自分を描く。きっと誰もがやったことだ。 それを見て、兄が笑う。 「下手くそ」 こんなことはきっと何処の家庭にもあることだ。

        • 親に愛されないと感じている人へ。(或いはずっと愛して欲しかったと思っている人へ)

          ママ、先に帰るから。 そう言われてから、駄々を捏ねたことは一度もない。 母は、私を捨てる機会をずっと探しているんじゃないかと感じていた。 幼い頃から家族の団らん中にそっと抜け出して、トイレで声を圧し殺して泣いていた。 母よ、なぜ私を生んだのか。 愛されないことが悲しかった。愛される術を探していた。兄にも姉にもないものを探していた。 第三子、次女。 私は要らぬ子なのだと感じていた。 けれど、義務教育の耳障りの良い言葉が私に語りかける。子供を不要に思う親など誰一人いま

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        • 絵が描けない子供だった人へ。(或いは「ひとりだけ出来ない」と苦しんでいる人へ)

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