むかし話
ゴールデンウィーク、何も用事はない。
嫁さんは、仕事、娘は、旅行。
息子と、自分は、家で留守番。
寒い事もあり、あまり、出たく無い気分だ。
何もしないため、早起きだ。
今日は、4時半。もう、初老の域だ。
寒いため、朝風呂に入る。
ふと、鉢被り姫の話を思い出す。鉢をかぶって歩いた姫が、幸せになる話。そこしか知らない。
急いで調べる。ふむふむ。確かに、覚えている話と、一緒だ。
そこで、鉢つながりで、鉢の木の話を思い出す。泣けてくる話。次は、曾我物語。そして、安寿と逗子王の話し。勧進帳の話し。
全て、繋がって頭の中を巡っている。小学生の頃、両親は、子供むけの本を毎月買ってくれた。学校で購入する教材、化学と学習をやめ、その分、図鑑や、本を用意してくれた。また、町内の移動図書館として、我が家に、本の貸し出しも行なってくれた。また、隣に住んでいる叔父や、叔母も読書好きで、時おり本をプレゼントしてくれた。
日本のむかし話は、よく覚えており、時折、記憶の中に、ポツンと出てくる。そして、自分達兄弟は、曾我兄弟のように、親の仇討ちができるのか?弁慶のように、立ったまま、死ねるのか?怪人二十面相のように、なれるのか?などなど、今考えると、要らない心配をしていたものだ。早期厨二病だったかも知れない。