犬を飼ってた。
急に寒くなりました。
実はわたしは、寒い季節が好きです。なぜ好きなのかと申しますと、飼っている猫がわたしで暖を取ろうとくっついてくれるから。
んもう、ラブリーっと嬉しくなるんですよね。
さてさて、1ヶ月書くチャレンジ、いっきますよー!!
幼いころ、犬を飼っていた。
いま、わたしは飼っている猫をとても大切に思っています。
でも猫をかわいく思えば思うほど、ふとした瞬間に、思い出す存在がいます。
それはしば犬のリュウ。
わたしが小学二年生のときに我が家にやってきた犬なんですけれど、とっても賢いワンちゃんでした。祖父母や父にかわいがられてもいましたね。
でも、と、いまになって思います。
わたしは、あの子のことを、いま飼っている猫ほどかわいがっていたかなあと疑問に感じるんですよ。
ごはんも散歩もわたしでない人がやっていました。わたしは学校に通っていたからしかたない、という考えもあるかもしれません。子供だから刺激的なものに夢中になって、しなくちゃいけないことを放り出すこともある。
でもわたしが飼いたいと主張したのに、わたしはあの子の世話をほとんどしてなかったのではないかしら。
おかしなことに、わたしがそう思うようになった時期は、リュウを失った直後ではなく、一人で猫を飼うようになったいまなんですよね。
いま、飼っている猫と遊ぶように、あのワンちゃんもかわいがっていたのならよかったのに。
何度もそう思いましたし、後悔もしました。
ええ。あのワンちゃんを十分にかわいがることができなかったことがわたしの、これまででいちばん大きな後悔です。
「我、ことにおいて後悔せず」
むかし読んだ小説のヒーローが、自分のモットーだと告げた言葉です。
我、ことにおいて後悔せず。
かっこいいなあと感じて、わたしはこの言葉をずっと握りしめてきました。
どうしてそのヒーローがそんな言葉を抱きしめていたのか、理由は忘れてしまったのだけど、ただ、後悔するということはそのときの自分を全否定することだと主張していたように記憶しています。
だから過去の決断、過去の自分を否定しないために、後悔しないように、後悔に変えないように、いつも全力を尽くすんだ、といっていました。
その言葉と理由がずっと頭に残っていたからでしょうか。わたし自身には、後悔することはあまり多くはありません。
最大の後悔は、飼っていた犬をかわいがってやれなかったことです。健気にわたしを慕ってくれたことに対する感謝も、伝えられなかった。
だからいま、わたしは飼っている猫に「大好き」という言葉と「ありがとう」という言葉を毎日告げています。
告げている相手は猫です。人間ではありません。でも命です。
言葉は通じない相手だけど、今度こそ、わたしの想いが伝わってくれたらいいなあと考えています。
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