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病・「スピリチュアルエマージェンシー」のこと

①1990年から1995年まで、【リブロ池袋店】で働いていました。

②1992年から1994年まで、「アメリカ文学」と「POST」の棚を担当していました。

③「POST」というのは、今からすればわかりにくいのですが、【60年代のアメリカの対抗文化】の流れにあるトレンドを追った本・雑誌の集積場でした。

④「POST」にとって、【トランスパーソナル心理学】は大切なトレンドでした。

⑤雲母書房さんの「スピリチュアルエマージェンシーネットワーク」の発行を記念して、「トランス・セラピー〜癒しの諸相〜」と題したブックフェアを約一ヶ月間行いました。

⑤本がよく売れる時代でした。一ヶ月間で売れるだろうと、85アイテムを5冊以上発注し、並べました。

⑥10冊以上売れたアイテムは、「精神療法と瞑想」(宝島社)、「セラピーを超えて」(雲母書房)、「トランスパーソナルビジョン①」(雲母書房)、「スピリチュアルエマージェンシーネットワーク」(雲母書房)、「催眠のすべて」(講談社現代新書)、「夜と霧」(みすず書房)、「自己変革の心理学」(講談社現代新書)でした。

⑦自分自身、2000年に大病を経験し、「クンダリーニ症候群」や「禅病」とも称される「スピリチュアルエマージェンシー」の実際を味わいました。

⑧スピリチュアル・エマージェンシーとは、その人間の存在全体に関わる深い心理的変容を もたらす、苦難として体験される決定的な諸段階と定義されます。

スピリチュアル・エマー ジェンシーに陥っている人たちは、強烈な高揚感、エクスタシー的喜悦、不安、怒り、悲 しみといった感情が押し寄せるような経験、死の恐怖、コントロール喪失への怖れ、感覚 の超過敏化、震え、ねじれなどの激しい身体症状など、非日常的な体験にさらされます。

こ うした状態は、従来の医学では、精神病、気分障害、不安障害などとみなされてきました。

しかし、これらの体験は、全体性へと向かい、個人の真の潜在能力を発見していく、あらゆ る人間が生まれながらに持っている進化の能力、すなわちスピリチュアルな成長の過程に おける混乱状態なのです。

そして、混乱の背景には、これまで日常生活のよりどころと なっていた価値観・世界観が決定的に変化する過程、すなわち、古い自我が死と新たな自 我の構築を伴うパーソナリティの変容があります。

スピリチュアル・エマージェンシーの引き 金になるものとして、グロフは、病気や事故などの身体的要因、深刻な喪失体験などの強 い感情体験をあげています。

スピリチュアル・エマージェンシーに対するサポートは、従来 の医学によるアプローチ、すなわち症状の緩和を主眼としたアプローチでは対処が困難で、 そのプロセスを理解し、そのプロセスの進行と完遂、及び、その人のパーソナリティの変 容をサポートするような対応が必要です。

⑨その流れから、2008年、「SEN(スピリチュアルエマージェンシーネットワーク)」の合宿に参加し、吉福伸逸さん直々の「ホロトロピックブレスワーク」のセッションを受けました。

⑩セッション後、足からエネルギーが流れるようになり、ホロトピックブレスワークの凄さを知りました。

⑪吉福伸逸さんは、セッションの最中、とっさにこのクライアントは日本の神道の関係者だと、神道風にアレンジして接してくれました。

⑫吉福伸逸さんの言葉で忘れられないのが、「あらゆる精神疾患は、スピリチュアルエマージェンシーである」「優れた医師は短命である」です。

⑬吉福伸逸さんも亡くなられてしまいました。そして、身近にいた優れた治療家・先生方が、早くに亡くなられ、吉福伸逸さんのおっしゃられたことの重さを感じております。

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