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マイナーリーグでのアスレチック・トレーナーの役割(番外編)

僕がホワイトソックのマイナーリーグでアスレチック・トレーナー(ATC)になってから今年で7年目になります。現在の職に至るまで大学、高校、リハビリクリニック、病院、イベントトレーナー、パーソナルトレーナーなど、米国で一般的にATCが勤める環境はほぼ全て経験しました。結局はプロスポーツで仕事がしたいと思い今の職に就いたのですが、今回はマイナーリーグにおけるATCの役割に関して書いてみたいと思います。

一般的にATCと言えば、怪我の応急処置、リハビリ、予防など、現場にいない医師やセラピストに代わりチームの医療担当者というイメージがあるでしょう。僕がホワイトソックスに入る前も実際にそんな感じの仕事をしていました。

しかしマイナーリーグは資金面でもメジャーとは大分差があるので、その運営方法にもかなり差があります。ちなみにメジャーのATC達は僕が先ほど書いたような仕事内容です。マイナーのATCの”医療担当”以外の仕事内容をリスト化するとこうなります。

  • チームが遠征する際のバス・飛行機の手配

  • 遠征先のホテルの部屋の予約と振り分け

  • シーズン中に加わった新しい選手の契約書の管理&郵送

  • 遠征時の選手達が持つチームの用具&機材リストの作成(シングルAのみ)

  • チームに所有しているアパートに入る選手の鍵の管理

  • その他コーチ陣から頼まれるランダムな雑用

球団によって多少の違いはあれどもだいたいこんな感じです。ダブルAくらいのレベルになるとチームに所属する人員も多くなるので、ATCの雑務も減る傾向があります。僕の所属しているシャーロットはトリプルAなので、僕は飛行機やホテルの予約は名簿の作成だけ、アパートの管理も他に担当の人がやってくれています。

4年前になくなったショートシーズン(ルーキーリーグ)のATCは試合前後の食事の調達や、試合後のユニフォームの洗濯などもありましたが、近年ではマイナーリーグの環境も全体的に大分改善されてきているようです。

僕も最初は慣れないことの連続で色々戸惑いましたが、上にレベルに行くほどより”ATCらしい”仕事のみできるようになるので、今考えればそれがモチベーションになったんだなと思います。

それでは、

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