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メジャーリーグ選手における負荷が及ぼす尺側側副靭帯の反応について

コロナ禍に行われたZoomカンファレンスで、Chalmers氏が話しいていた論文を見つけたので、簡単に要約してみました。

この研究はMLB投手の尺側側副靭帯(UCL)がシーズンを通して投球を続けた後、更にはオフシーズン中の休養後にどのような反応をするかを調べることです。

これはMLBのサポートを受けた研究で、匿名のチームの全投手が対象となりました。靭帯の超音波検査は同じ超音波検査技師によって以下の時期に行われました。

シーズンの開始時(T1)
シーズン終了時(T2)
次のシーズン開始時(T3)

30°の屈曲でストレスをかけた場合とかけない場合のUCLの厚さと尺骨滑車関節の開きを測定&比較されました結果、シーズン中にUCLの厚さが増加し、オフシーズン中に減少しましてることが分かりました。さらに肘の30°屈曲での外反弛緩はシーズン中に増加し、オフシーズン中に減少していました。

この論文でChalmer氏は、UCLは物理的ストレスに反応して厚くなり弛緩し、休養に反応して薄くなり弛緩が減少すると結論づけました。僕が4年前に彼のこの発言をライブで聴いた時はかなり驚きましたが、生理学的に考えると意外と当たり前なことなのかもしれません。

参照URLを載せておくので、ご興味のある方はどうぞ。

画像URL:https://www.iuslondon.co.uk/msk-scans/elbow-ultrasound-scan/


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