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KRT

お約束のリアクションはきっと普段走らない方なんでしょう、水上村から五木村・山江村を抜けて八代へ170kmを走ってゆくと聞いて目を白黒させていたような方の中から一人でも、あたしたちも竜峰山のぼってみたいね?なんて言ってたらいいなって思いました。トレイルランニングはとてもいいものです。トレイルでなくてもランニングでなくても、概ね良いものです。

この数日、「球磨川リバイバルっていう100マイルレース」が「豪雨災害に遭った球磨川」として語られ、「神秘的な九州脊梁山地の風景や各市村の素晴らしさ」が発信拡散されていく様子が見えるようでした。私たちが遊びまわり、また学びを得ているフィールドはこんなにも素晴らしい価値を持っているでしょと、山も人も食べ物も、温泉だって素晴らしいでしょと、誇らしい気持ちになりました。

レースがレースだからこそ提供できるものって何なんだろうかとずいぶん前から考え続けていますが、今回、答えがひとつふたつ見つかったような、だけどまだ他にもあるような、そんな気がしています。


しかし全く何者でもない私なんかはボワっとした感想なんて口にせず、ましてや分かった風な総括っぽい感想も言わず、『開催された。だからよかった。』くらいにとどめておくのがいいのかもしれません。
だけど100マイルレースは球磨川の流れのようにでかくて激しくて雄大で、つい色んなことを考えてしまい、口からこぼれ落ちる感想もついボワっとなってしまい、ともすればポエムを綴らずにはいられませんでした。世間で「ロス」と呼ばれる境地からとっとと立ち直り、口の大きさも分相応のサイズに戻さなければ。

私にとってはじめての球磨川リバイバルはボランティアスタッフとしてのものでした。九州初の100マイルトレイルレースに関わることができた私は幸せ者です。選手に迷惑をかけることはなかっただろう、なんとかなったなと安堵し、仲間ともっと快適に働けただろう、もう少しなんとかならんかったかなと自省しました。巻き込んでくださった方にありがとうございましたと、巻き込まれた方にお世話になりましたを言い続けたいです。

そして、いつも仲良くしてくれる友人たちが挑戦者の顔に変わってゆく様に強く強く胸を打たれました。やはり自分もそちら側に立ち並び、分け入っても分け入っても青い山と球磨川を訪ねる旅路を走りたいと強く思いました。

#friendofmine #beautifulchallenger

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