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カプチーノ・リレー③〜フィンランド編

 自然豊かなフィンランドの夏は、とても鮮やかでカラフルです。まちのあちこちにに花木が植えられ、人々は北欧の短い夏を謳歌していました。

 日本でもお馴染みの北欧のものといえば、IKEAの家具、マリメッコのテキスタイル、イッタラの食器、フライングタイガーの雑貨などなど。植物や動物モチーフのカラフルなデザインがたくさんあるなぁと思ったりします。
 冬は雪でまち歩きが不便になるので家で過ごすことが多くなる、外は雪で真っ白、太陽が出る時間がとても短いから空が暗い、だから家の中はカラフルにしたい、ということなんだろうな。「おうち時間」の習慣が普段の生活環境から根付いているから、感染症対策でステイホームの必要性が高まる今時分でも、たのしみを見出しているのかもしれないねぇ。

 ヘルシンキの街を歩いて、にぎやかな港の方へ。ウィークエンドマーケットから漂うおいしそうないい匂いに誘われてたどりついたのは、サーモンのクリームスープのお店でした。夏とはいえ、日が陰ると肌寒く感じるフィンランド、温かいものが食べたくなります。

 ミルクベースのスープの中に、鮭、じゃがいも、玉ねぎ、にんじんがたっぷり入っていて、風味づけのディルとピンクペッパーがシンプルな味付けに花を添えていました。んん〜じゃがいもが甘くておいしい〜体が温まるなぁ。
 食べて、味から想像したのは、たぶん、このスープの油分は鮭から出たものと生クリーム。オリーブオイルかバターが欲しくなるけど、食材のシンプルさが北欧料理の真骨頂、なのかもなぁ。

 ヘルシンキのとあるカフェでカプチーノを注文したら、スチームミルクじゃなくてホイップクリームが乗っているコーヒーがきました。メニューには「ウィンナコーヒー」はなかったはずだけどな・・・。うん、クリームあまぁ〜いね、おいしいけど、私が欲しかったのはコレじゃないねぇ。

 人生、思いがけない出来事は起こるもので。そういう時にあんまり怒ったりツイてないだのとネガティブに思うのは心にも体にもよろしくないと思っています。でも、無理にポジティブに思うこともあんまりしません。好きじゃないのに好きと言ったり、欲しくなかったのにこれがいいというのも、自分の本心に嘘をついているようでいやだなぁ。
 自分の本心に正直になると、いいこともそうでもないことも、脚色してしまわないでそのまま受け入れることができるんじゃないかしらん。

 出てきたコーヒーはおいしいけど、欲しかったのはこれじゃないね。それでいい。フィンランドの片隅でそんなことを思いながら、旅は更けていくのでした。

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 今回も、最後まで読んでいただきありがとうございます。
 とはいえ、おうちでケーキを作って生クリームが余れば、コーヒーの上にのせます。余らせてももったいないし、おいしいものね。もうすぐおやつの時間。カプチーノでもいれようっと。それでは、また明日。






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