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次の日ポタージュ

 毎日、お台所に立ってお料理をしているから、何気なくやってることがナイスレシピだということに気がついていない。おうちでごはんを作る人も、お店でごはんを作る人にもそういうことが案外たくさんあるんじゃないかしら。ラーメン屋さんのまかないで出してたカレーが常連さんの要望でメニュー化した、というようなことはよく聞きますものね。

 我が家の食卓にはスープ・お汁類がよく出ます。余り物の野菜やきのこ、お肉があれば、汁物に混ぜます。ハムとかの加工肉の端切れなんかがあったら出汁にもなります。
 おいしいスープはおかわり率が高いから多めに作るんです。そうすると、食べきれなくて余っちゃったりするけども、それでいいんです。我が家では、余った汁物は次の日にポタージュスープにしていただきます。これがね、おいしいんだ。

 洋や中華のスープでもお味噌汁でも、なんでもいいんです。かぼちゃやじゃがいもなどのデンプン質な野菜や芋を小さく切って、残ったスープに入れて実が崩れるくらいまで煮込んだら(水分がなくならないように蓋をしたり水を足したりして調整します)、ブレンダーやミキサーで滑らかになるまでかく拌します。牛乳や生クリームを入れて鍋のキワに小さい泡がふつふつなるくらいまで温めて、味見をして塩やこしょうなどでお好きな感じに調味して出来上がり。
少しくらい塊りがあってもおいしければ大丈夫です、自由でいい、気軽でいい。

 これから新しい生活をする人にも、汁物に新しい風を吹かせたい人にも、次の日のポタージュ、おすすめです。

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 今回も、最後まで読んでいただきありがとうございます。
「おいしすぎて独り占めしたいから誰にも教えたくないパン屋」というニュアンスネーミングのお店があるんだって、と夫に話したら「おいしいものはみんなでシェアしたほうがもっとおいしいのねにぇ」と言いました、夫はやさしい。私は、独り占めするよりもみんなに食べてもらったほうがお商売も弾むだろうにねぇと思いました。



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