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うし


赤が目の端をちらちら舞う

なんだと思えば

最後に会った君の赤いショール

おかしいなあ

きみはもういないはずなのに

写りもしないものが

過去へと引きずりこむ

今ここにいることさえ許してくれないなんて

きみはずいぶん欲張りだね

その赤が目に焼き付いて離れないのは

闘牛も同じか

いやぁ闘牛のほうがまだましか

捉えるべきものがないわたしは

どこにもいけず、ただここで

想いを馳せているだけ。


#詩 #ポエム #牛


言葉を綴ることで生きていきたいと思っています。 サポートしていただいた分は、お出かけしたり本を読んで感性を広げるのに使います。 私の言葉が誰かに届きますように。