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ふだん着物の四季別コーデ

ふだん着物を楽しみ、その記録を写真で撮り始めて丸1年が経過しました。
ざっと1年、四季を一通り過ごしてみて、私なりの季節別に使用するアイテムがわかるように。
はっきりと言えることは、昔からの袷や単衣のルールは、現代には合わないということ。

ルールというのは、10−5月は袷、6月9月は単衣、7−8月は薄物というもの。

おそらくこのルールは、家にすきま風が入ったり、エアコンなどがなかった時代に作られたもの。
現代は家の気密性が高く、出先でもエアコンによる冷暖房が完備されています。
加えて地球温暖化の影響もあり、年々最高気温が更新されている時代にそのルールを当てはめようとすると、体がもちません。

春夏秋冬、なにを着た?

四季別に私が実際に着た着物や襦袢、履き物をまとめていきます。

四季別といっても地域や体質によって違うと思うので、私自身の情報を少しだけ。
私は元々暑がりで寒さは比較的平気なタイプ。
住んでいる地域は中国地方の岡山県。冬には1−2度くらい数cmの雪が積もる地域です。

住んでいる地域の気温はこのくらい

春  -袷を着倒したら、早々に単衣へ-

3月が過ぎると少しずつ昼間は気温が高くなります。
少しずつ単衣の出番を増やしていき、襦袢や足袋は涼しい素材にシフトして調整していきます。

3月
着物:袷、ときどき単衣   着たい柄によっては単衣も使用
襦袢:単衣
足元:足袋+草履or靴

4月
着物:前半は袷、後半は単衣  色合いは少しずつ彩度が明るいものを使用
襦袢:単衣だが、後半は日によって夏物も
足元:足袋+草履or靴

5月
着物:ほとんど単衣
襦袢:夏物or筒袖の半襦袢+ステテコ
足元:足袋は麻など涼しい素材に変更

夏  -暑さ対策必須、後半は色合いを少しずつ秋寄りに-

夏は洋服よりも暑そうと思われがちですが、案外そうでもないと感じています。
最近の夏は、洋服を着ていても裸でいても暑い。
むしろ着物は全身を布で覆うため、直射日光から肌を守ってくれます。
そのため、ジリジリとした照り付けは洋服よりも少なく感じます。

6月
着物:単衣  色合いは明るいもの、涼しげなもの
襦袢:夏物or筒袖の半襦袢+ステテコ
足元:足袋は涼しい素材のもの  気温によっては素足に下駄もアリ

7−8月
着物:単衣の中でも透け感のある薄物or浴衣
襦袢:夏物or筒袖の半襦袢+ステテコ
足元:素足に下駄(室内に上がる予定があれば足袋をはく)

9月
着物:単衣  まだまだ暑いため、秋彼岸までは透け感のあるものもOKな気がしている
色味は少しずつ暖色系、ほっこりした濃いものを選ぶ
襦袢:夏物or筒袖の半襦袢+ステテコ 見えない部分は涼しいアイテムのまま
足元:足袋は涼しいもの そろそろ素足は避ける

秋  -外側は秋仕様、内側は夏物から少しずつ移行-

秋といっても、10月前半くらいはまだまだ暑く感じる日も。
着物は秋っぽい色合いや柄を選び、襦袢や足袋は夏物を使うと暑さもしのぎやすくなります。

10月
着物:単衣 まだまだ暑い日も多い
襦袢:前半は夏物、後半は気温によっては単衣もあり
足元:足袋+草履 そろそろ足袋は通年使えるものへ移行

11月
着物:前半は単衣、後半は徐々に袷にシフト
襦袢:そろそろ単衣に移行
足元:足袋+草履

冬  -防寒はほどほどに、つけ外しできるアイテムが◎-

防寒を徹底的にしすぎると場合によっては暑いことも。
外出先がほとんど室内なら、アームウォーマーやマフラーなどつけ外ししやすいアイテムが役立ちます。

ずっと屋外なら、足元は靴の方が断然暖かいです。
足袋ではいくら足袋インナーを重ね履きしても足先が靴よりは寒く感じます。
冬の足元は、いっそ一貫して靴にしてもいい気がしています。

12.1.2月
着物:袷+必要に応じてコート類  着たい柄によっては単衣も使用
襦袢:単衣
足元:暖かい生地の足袋+草履orブーツなど

実際の気候に合わせて着る

1年通して着てみてわかることは、昔のルールで着ると体調を崩すかもしれないということ。
暑くなる時期も長くなり、年によって暑さ寒さも異なります。
その時の気候に合わせることが着物で快適に過ごすコツです。

ただし、今回挙げた例はあくまでカジュアルな場面であることが前提です。
セレモニーなど相手がある場面では、その時々のマナーに沿ってということになります。


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