見出し画像

『お母さんの振袖を着る=楽』は嘘!

花粉がピークになってきましたね…最近、花粉の症状があるときに苺を食べると喉が腫れるようになってきました中村独逸です。

3月といえば花粉の時期ですが、旅立ちの季節でもあります。
高校を卒業したお子様たちがそれぞれの進路へ進むのですが、時間を合わせて出かけるのが、非常に困難になる!のが実体験であり、お客様の声です。

今回はママ振袖の基本の話をさせていただきます。

まず、お母様の振袖を着るときは探し出したらOKではありません。
むしろ、レンタルや購入よりも確認内容やしていただくことが多いです。
ですが、苦労したからこそ、そして思い入れのある着物だからこそ、感動されるご家族が多いのも事実です。

画像1

最後に着たのは何年前?

大抵10年以上はしまいっぱなしのことが多いため、お手入れが必要になります。(お手入れの詳細は→「着物のクリーニングって何?(塩尻 つむぎ)」)
当店の場合、通常のお手入れには1ヶ月ほどいただいております。
場合によっては振袖だと思っていたけれど、袖を切ってしまっていた!ということもありましたので、気をつけて。
たまーに、長襦袢につきっぱなしの半衿だけ変色してしまっている(化粧や汗が特につきやすい場所)ということもあります。

体型と手の長さが違う

体型が大幅に違うと着られない場合があります。
仕立直しが必要な場合、解いてから仕立て直す場合も…。
そうすると普通のお仕立てより時間とお金がかかることがございます。
更に、身長が同じだから大丈夫!というわけにいかないのが悔しいところ。
ここ最近多い、身長は同じでもお嬢様の方が手が長い、という事案…袖を出すときにはヤケによる変色などもリスクも伴いますので、ご了承ください。
勿論、着付で調整できる範囲であればそのままでも問題ありません。
逆に、お嬢様の方が小さな場合でも、手の長さは殆ど一緒!なんてこともございますので、一度羽織っていただくといいかと思います。

帯が軽い!長い!

昔の帯はしっかりと芯の入った袋帯の場合が多いのですが、現在の飾り結びが主流の今、帯には芯が無く、軽く長い帯となっています。
こだわりの飾り結びがある場合は、帯を新調しないと難しい…という場合がございますのでご注意ください。

草履バッグ(特に草履)の経年劣化

意外と多いのが、草履の底がぽろっと剥がれた!なんだかボロボロ剥げていく…、糊がにじんで心なしかベタベタする、という事案です。
前撮りのときならまだ良いのですが、当日会場に行ってから発覚したら、お嬢様のテンションも下がってしまいます。
必ず前もってご確認ください。

小物がない?!

小物の確認は必須です。
帯締め、帯揚げ、重ね衿、そして半衿、着付け小物、それから草履バッグ。
全部揃っているかどうか、今一度ご確認をお願いいたします。
小物だけ変えてコーディネートを変更!という方もいらっしゃいますよ。

画像2

総括

ママ振袖は購入やレンタルに比べて確認事項が多い
ので、スタートは購入やレンタルを考えている方と同じタイミングでスタートすることをオススメします。

当店ではママ振パックというママ振袖の応援パックを作っておりますので、行ったら買わされるのでは…!?という不安は投げ捨ててくださいませ。
現在、感染症対策のため、予約制となっております。
思い出の振袖を着てほしい方はこちらよりご予約をお願いいたします。

アクセス
〒371-0022
群馬県前橋市千代田町2-7-15
027-231-6000㈹
晴れの日きもの専門店 小川屋


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?