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七夕に寄せて。

今日は七夕。織姫伝説で星に願いをとロマンチックタイムをお過ごしの方もいらっしゃるのではないだろうか。
ココ熊本・和の國では、午後6時頃お天気雨が降った。
僕たちは、そのことを「キツネの嫁入り」と言っていた。
今夜は、雲間からお星様がのぞき、かささぎさんが織姫と彦星を橋渡してしてくれることだろう。

童心に帰って、文部省唱歌の「たなばたさま」を口ずさんでみるのもオススメだ。

たなばたさま

ささの葉さらさら
のきばにゆれる
お星さまきらきら
きんぎんすなご

ごしきのたんざく
わたしがかいた
お星さまきらきら
空からみてる

宇宙が広がる素敵な歌だ。
「サラサラ」「キラキラ」と、韻/いんを踏んでいるのも爽快だ。
余談だが、熊本では「犬/イヌ」のことを「イン」という。
韻を踏むを当初聞いたときは、犬のうんちを踏んだことを思い出した。言葉のリズム感より、踏んだウンチを路地の草に靴をこすりつけている光景が浮かんできた。

話を戻そう。
一番の曲の終わりは、「すな」。
二番の曲の始まりは、「しき」だ。
「しりとり歌」のように、「すなご」から「ごしき」へと「ご」つなぎもお洒落だ。

「きんぎんすなご」。
漢字では「金銀砂子」と書く。
お能の謡曲「鶴亀」の「庭の砂は金銀の~」が浮かんできた。
作者は、このひとくさりを引用したのだろうか?
いずれにしても、天の川のキラキラした様子が見事に表現されている。

「ごしきのたんざく」。
漢字では「五色の短冊」と書く。
これは、中国の五行説からきている。万物は「木/緑・火/赤・土/黄・金/白・水/黒」の「もっかどごんすい」5種類の元素からなるという自然哲学の思想が原点にあるそうだ。「七夕飾り」には「五色の短冊」に、願い事を書いて飾ると願いが叶うと言い伝えられている。

今日の写真は、「お抹茶/おまっちゃ」を飲むときの「茶碗/ちゃわん」だ。
柄は「七夕」。ゆえに、年中使えることなく季節限定だ。
暑い時期なので、「平茶碗」といって飲み口が広くできていて空気に触れる面積も広い。当たり前のことようだが、日本人の知恵には驚くばかりだ。

僕の願いは、「すべての人々を着物で笑顔にする」ことだ。
大きな大きな夢だが、僕の器を大きくして、人様や社会のお役に立ちたい。
出合う人出会う人が、僕の一言で勇気づけられたり、幸せになったりすることができるならば、望外の喜びでもある。

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