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LIVEレポ「ONE OK ROCK 2023 LUXURY DISEASE JAPAN TOUR」

※以下の無駄に長い駄文は読み飛ばしてもらっても構わない

私は映画をこよなく愛する人間だが、同じぐらい音楽も愛している。高校入学直後、突発的に軽音学部へ入部した程に、私は「ロック」というものに取り憑かれている。元からゲームミュージックをよく聴いていたのだが、本格的に邦楽・洋楽を聴き始めたのはこの頃からだ。

以来、外出の際にイヤホンと音楽がないと精神が崩壊してしまう不治の病に罹ってしまった訳だが……「ONE OK ROCK」(以下「ワンオク」)、奴らこそが私の人生を狂わせた元凶だ。私の心が彼らによって奪われたのは2019年の4月。時が経ち、すっかりワンオクの虜となっていた私は切にこう願い続けた……「ライブに行きたい」と。

聞くには、ワンオクのボーカル「Taka」は圧倒的な歌唱力を持っており、ライブにおける彼の歌声は最早「口から音源が出てるレベル」らしい……そりゃー行くしかないだろと。

しかしそこで待っていたのがあの感染症。ツアーは中断され、必然的に人が密集してしまう音楽ライブは長らくお預けとなってしまっていた。私が入部していた軽音楽部も例に漏れず、人前で演奏する、或いはされることの感覚をよく知らぬまま時は過ぎ去っていった。

そして2023年、現在……コロナ禍は大分落ち着き、ライブも声出しが許可され規制が緩和。ワンオクも新アルバム『LUXURY DISEASE』を2022年冬に発表し、直後に北米ツアーも見事完遂。

そうして全国のOORer(ワンオクのファンの総称)待望の全国ツアー「ONE OK ROCK 2023 LUXURY DISEASE JAPAN TOUR」が開催されるに至った。

わたくし at TOKYO DOME

私は即座にツアーへ応募、結果ベルーナドームでの公演に見事当選。さらに友人のOORerが東京ドーム公演のチケットを複数枚取ったとのことで、こちらも参戦することに。これが人生初の音楽ライブ……ではないのだが、今まで曲の中や画面の中でしか触れてこなかったワンオクに生で会えるのか……!!と考えただけで私の気分はウハウハ状態だった。

令和5年、4月25日現在……東京ドームとベルーナドーム、二つの公演を体験してきたこの私が、ここへ記録を記していく。

(ここまで読んでくれた方々、ありがとうございます。笑)


「TOKYO DOME」(4/5)

【セトリ】
1. Wonder
2. Save Yourself
3. アンサイズニア
4. Let Me Let You Go
5. Clock Strikes
6. カゲロウ
7. Mad World
8. Vandalize
9. So Far Gone
10. 努努 -ゆめゆめ-
11. Heartache
12. Gravity
13. Neon
14. Deeper Deeper
15. Renegades
16. Your Tears are Mine
17. The Beginning
18. キミシダイ列車
19. the same as…
20. We are
21. Wasted Nights
22. When They Turn the Lights On(アンコール)
23. Stand Out Fit In(アンコール)
24. 完全感覚Dreamer(アンコール)

実は過去に一度、東京ドームにて公演を行なったことがあるワンオク。しかし当時はTakaの喉の調子が悪く、彼らにとっては不完全燃焼となってしまった公演だった。だがこの日は、ワンオクも会場もコンディション抜群。それに呼応して我々観客のテンションもぶち上がり状態。

ひとまず全体的な感想を述べるが……「最高」、本当にこの一言に尽きる。


東京ドームが暗闇に包まれ、モニターに映像が映し出される……もうこの時点で会場のボルテージはMAX。ステージから高台がせり上がり、ドラムのTomoyaが登場。圧倒的なテクニックをもって奏でられる彼のビートが、東京ドームの広々とした空間に響く様はもう堪らない。続いてアリーナ後方から、ギターのToruとベースのRyotaが登場。ライトが照らされた場所にあの2人がいたことの衝撃は今でも忘れない。


オープニング曲『Wonder』のイントロが流れ始め、会場のボルテージが最高潮に達した所で遂にボーカルのTakaが登場。大ボリュームの歓声が鳴り響き、Takaが歌い出した瞬間に心臓はバックバクに。全員で「Wonder‼︎」と掛け声を叫んだ瞬間は忘れられない。


続く『Save Yourself』は原曲より若干音低めでお届け。しかしそれがとてつもなくエロく……Toruのギターと赤いバックライトにより会場の雰囲気もガラリと急変。その場の空気を一瞬にして変えてしまうワンオクの曲のパワーたるや。


『Let Me Let You Go』では曲の最中に楽器パートたちによるソロ演奏が。

つんざくようなToruのギター。
グルーヴ感が半端ないRyotaのベース。
会場全体を揺るがすが如しTomoyaのビート。
そして今回特別にツアーに参加してくれたというGakushiによる鮮烈なキーボード。

Takaの歌声が注目されがちなワンオクだけど、音楽隊もやべーんだぜと改めて思い知らされる。


続く『Clock Strikes』では(毎回お決まりの)Takaの超ロングトーンをお披露目。我々観客の掛け声と共に、Takaの歌声がずっと鳴り響く。そのロングトーンの長さはおよそ24秒にも及んだそう……まさにTakaの圧倒的な歌唱力が発揮される最大の瞬間だと言える。


懐かしの『カゲロウ』や、新曲の中でも一際異彩を放つ『Mad World』を経てMCへ。Taka曰く「ワンオクは滅多にツアー中にセトリを変えない」とのこと。しかし我々ファンは所謂「サプライズ」的なものをどうしても期待してしまう。

そこでTakaは「たまには全然やらない曲もやりたいね」と言う。次第にどよめき出す会場、Toruのギターと共に始まったのはまさかの『努努 -ゆめゆめ-』。

下手すれば10年振りの演奏となるこの曲……Toruのラップも全く衰えていないことにも驚き。ファンにとってこれ程嬉しいサプライズは無い……。


時の流れは早いもので、ライブもいよいよ後半戦へ。スタートダッシュを切るは『Neon』。「Neon Lights!!」という掛け声が鳴り響いた、その瞬間に心が震え上がったのを今でも覚えている。

皆で「NA・NA・NA・NA……」と歌う時の会場の一体感たるや。アルバムにて最初に聴いた時から「この曲、ライブで化けるな」と思っていたが、やはり正解だったようだ。


待ってました『Deeper Deeper』!!ワンオクの「ロック」成分が出まくり、エッジが効きすぎてる最凶の曲。出だしのRyotaのベース、続くTakaのシャウトが非常にスパイシー。2番冒頭、及びラスサビ前は恒例(?)の首振りタイム……

しかしながら、私と友人たちが座っていたのは2階の観客席。あの時ほど、頭を上下にぶん回しまくるアリーナを羨ましく思った時は無い。笑


『Renegades』ではMVを模した演出が登場。イントロと共に光が会場に差し込む光景は実に圧巻。この曲は所謂掛け声だとか皆で歌うパートが多め。どういうことかと言うとハチャメチャに楽しい。

『Neon』然り、演奏者と観客が1つになれる曲をライブで積極的に取り入れてくれる……それがワンオクの魅力の1つだと言える。


Gakushiによるピアノ演奏から続く『The Beginning』、会場のボルテージが再びフルMAXになっている所で『キミシダイ列車』の連続……今回のツアーにおけるセトリの中でも、この2曲のコンボが個人的に1番テンションが上がった。あの時は喉がぶっ潰れるぐらいに叫んでいた……割と真面目に。


「人生にはきっと乗り越えるべき壁が立ち塞がる」
「それを逃げずに、頑張って乗り越えてくれ」
「大丈夫、お前らの未来は明るいよ」

Takaによる魂の激励により涙腺が緩みそうになり……そして『We are』が流れ始めた時点で見事に決壊。歌声、メロディー、観客全員のリストバンドの光……最早思い出すだけで泣きそうになる。


ノスタルジック的感情が極限まで高まった所で、ラストの曲『Wasted Nights』がすご〜〜〜く沁みる。リストバンドの光がドーム全体を照らす光景に、またもや思わず涙がこぼれそうになり……自分自身も将来に関して酷く悩んでいた時期があったのもあり、故にこの2曲の歌詞は本当に心にくる物があった。


こうして、東京ドームでの最高のライブは幕を閉じる……ハズもなく、観客からはアンコールの声が。『アンサイズニア』の掛け声と共に、東京ドームがスマホのライトによって照らされる光景は圧巻の一言。やがて『When They Turns the Lights On』を皮切りに、アンコールが東京ドームに響き渡った。


2曲目は皆大好き『Stand Out Fit In』、ここでまさかのTakaがライブの撮影を許可。当然、私もその光景をしっかりとスマホのカメラに収めてきた(流石にここへ掲載することはできないが)。

皆で歌って、飛び跳ねて、盛り上がって。まさにアンコールに相応しい、サイッコーに楽しい瞬間だった。これで満足して帰路へ着けそうだ……


と、思ったらまさかまさかの3曲目へ突入。「何にしようかなぁ〜〜??」とTakaが煽り、我々の期待とテンションはかつてないほどに高まっていった。

ワンオクの東京ドーム公演を締めくくる、正真正銘のラストの曲に選ばれたのは『完全感覚Dreamer』。最早ワンオクの代表曲とも呼べる、史上最高にぶち上がれるリード曲。Takaが「完全感覚」と言葉を発した瞬間、私の感情は真の意味で爆発したと言える。ラストにこの曲をチョイスしてくれたワンオクには本当に本当に感謝しかない………

演奏後、身体中のエネルギーを使い果たしたが如く地面に倒れ込むメンバーたち。もう35歳近くなんだもんなぁ。凄いなぁ。写真撮影を終え、恒例(?)のアリーナへタオル投げ渡しを行い、深いお辞儀を行った後ステージの下へ帰っていくメンバーたち。

「見たかお前ら、これが35歳になったONE OK ROCKだ!!!!!」

かくして、5年もの時を経て東京ドームを「完全攻略」したワンオクによる公演は遂に幕を閉じたのだった。


「BELLUNA DOME」(4/22)

【セトリ】
1. Wonder
2. Save Yourself
3. アンサイズニア
4. Let Me Let You Go
5. Clock Strikes
6. カゲロウ
7. Mad World
8. Vandalize
9. So Far Gone
10. 欲望に満ちた青年団
11. Heartache
12. Gravity
13. Neon
14. Deeper Deeper
15. Renegades
16. Your Tears are Mine
17. The Beginning
18. キミシダイ列車
19. the same as…
20. We are
21. Wasted Nights
22. When They Turn the Lights On(アンコール)
23. Stand Out Fit In(アンコール)

西武球場ことベルーナドームでの公演。しかしながら、今回のライブにおける魅力を先述した東京ドーム公演の感想で語りきってしまったので、ベルーナドームだけでしか味わえなかった体験を語っていく。

まずベルーナドームの構造上、外の空気や風が内部に入り込んでくる。浜スタや渚園のようなオープンさは無いものの、開放感のあるライブはやはり格別だ。

一方欠点として挙げられるのはかなり寒いこと。季節的に半袖のTシャツで参戦するファンは多い(私含む)が、上に何か羽織らないと少し腕をさすってしまう程に冷たい風が流れ込んできた。

ワンオク側も「開放感はあるけど寒い!!」とのこと。Tomoyaに至っては水分補給に白湯を持参していた模様。笑


セトリは東京ドーム公演とほぼ変更なし……が、1曲だけ変更が。

ファンにとっては超ビッグなサプライズとなった『努努 -ゆめゆめ-』の代わりに、これもまたひどく懐かしい&人気曲の『欲望に満ちた青年団』が。知る人ぞ知る、初期のワンオクを代表する1曲。Tomoyaが「あの満ちたやつ??」と口走った瞬間の会場の湧きっぷりと言ったら……笑

しかも『努努 -ゆめゆめ-』は1番だけだったのに対し、『欲望に満ちた青年団』はフルver.でお届けという贅沢仕様。こりゃあ「LUXURY DISEASEゼイタクビョウ」ですわァ………。


他にも『Deeper Deeper』でのTakaのシャウトがよりバッチバチになってたりと、東京ドーム公演とはまた違った満足感を得られた。何気にライブソロ参戦は人生発だったが、前々から感じていた不安感は何処へやらと感じる程にぶち上がることができた。



まとめ

書き終わって気づいたのだが、東京ドームの感想とベルーナドームの感想の密度の違いよ。笑

私のnoteで音楽について語るのはこれが初めてかもしれない。ゲームも映画も音楽も基本的にミーハーなのでそこは許してくれ。いつかワンオク以外の音楽も語りたいな〜。今回みたいな文章量になるかどうかは定かでは無いけれど……笑

ハマったばかりの頃と比べると、今の私のワンオクに対する熱意は若干冷め気味だった……が、今回のツアーで再び火がついた。この先何があろうと一生ワンオクに着いていく……今後、この決意が揺らぐことは決して無いだろう。

彼らみたくロックに生きていきましょー。それでは。

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