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映画#19『インクレディブル・ハルク』

作品の概要


インクレディブル・ハルク
(原題:”The Incredible Hulk")

監督:ルイ・レテリエ
脚本:ザック・ペン
製作:ケヴィン・ファイギ、他
製作総指揮:スタン・リー、他
出演:エドワード・ノートン、リヴ・タイラー、ティム・ロス、ウィリアム・ハート、他
製作会社:マーベル・スタジオ
配給:ユニバーサル・スタジオ(米国)ソニー・ピクチャーズ(日本)
公開:2008年6月13日(米国)8月1日(日本)
上映時間:112分


二作品目にして異色!?波乱を呼んだ「ダークなMCU」

前作『アイアンマン』で好成績を叩き出した「MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)」。

今や歴代興行収入を総ナメしたことで伝説となったMCUだが、その中でも異色の作品とされているのがこの『インクレディブル・ハルク』だ。

ハルクとは、全身が緑色に染まった巨人である。圧倒的なパワーを持つが非常に怒りやすく、暴れ出したら自制がほとんど効かない。

アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソー、スパイダーマンと並ぶマーベルの代表的なヒーローだが、その性格は正直正義のヒーローとは言い難い。

そのためか、ポップな色を多く取り入れるMCUの中では唯一とも言っていいほどストーリーが暗めである。

「スーパーソルジャー計画(※)」を自ら受けるも失敗し、感情が大きく揺れた際に怪物ハルクへ変身してしまう科学者ブルース・バナーの苦悩、軍からの逃避行を全体的に暗めなテイストで描き出している。
(※「キャプテン・アメリカ」を生み出した、超人を生み出す秘密計画)

と、そういったシリアスな展開がファンの心には刺さらなかったからか、MCUにおいて今作が一番興行収入が低い作品となってしまった。

また主演のノートンも今作の最終編集にてマーベルと対立し、再びハルクが登場する『アベンジャーズ』(2012)ではマーク・ラファロにブルース/ハルク役を受け渡している。


総評

私の個人的な感想を述べると、MCU初期の作品であるが故に今作はいわゆる「実験的な作品」だったのだと思う。事実、その後今作のようなテイストの作品は制作されていない。

というかむしろ、ギャグとシリアスをバランスよく盛り込むMCU作品をよく観てきた故に、シリアスに振り切っている作品もまた新鮮なのではないかとも思った。

アクションに関しても、CGを多く盛り込んではいたもののその迫力は満載だ。(ハルクが手を叩いた時の風圧で炎が消えたり、地面を叩いただけでストーンエッジみたいなのが出るのは「あれ?」とも思ったけれど…)

今となっては「ブルース・バナー=マーク・ラファロ」というイメージが強固なものとなっているが、ノートンが演じるハルクも少し観てみたかった感はある。

多分そろそろ『ソー/ラブ&サンダー』観に行きます!感想も書きます!!!乞うご期待!!!!!!!!(絶対とは言ってない)

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