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映画#4『アイアンマン』
全ての始まり、元武器商人のヒーロー
今や世界興行収入ランキングにて多くの順位を独占している「MCU」(マーベル・シネマティック・ユニバース)の第1作、即ち原点、伝説の始まりとも呼べるのが『アイアンマン』だ。
主人公はアメリカの軍需産業におけるトップを担う「スターク・インダストリーズ」の社長「トニー・スターク」だ。演じるのはロバート・ダウニーJr。アイアンマンにふさわしいのは誰かと聞かれて、十中八九ロバート・ダウニーJrが適任だとも言えるだろう。
テロリストに人質にされてから自らが開発した兵器がテロ集団に利用されている真実を知り、「自分の力はもっといい事に使える気がする」という思いつきから、強力なエネルギー体「アーク・リアクター」をベースにパワードスーツを開発。鋼鉄のアーマーを身にまとい、空を高速で飛行し、数々の兵器を搭載したスーツで戦う「アイアンマン」の誕生譚を描いている。
14年前とは思えない程のCG技術、そして男のロマン
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そんな原点にして頂点とも言うべき『アイアンマン』、公開されたのはまさかの14年前の2008年。今観ても圧巻のCG技術を駆使されているのが分かる。
そして何よりもアイアンマン、メカ好きの男からしたら致死量とも揶揄すべき男のロマンが詰め込まれているのである。
今作、トニー・スタークの装着するパワードスーツは全部で三種類。
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それぞれ様々な特徴、魅力、強みあるいは弱みがあるが、どれも魅力的である。
マーク1の無骨感、マーク2のスラッとした銀色のフォルム、そしてマーク3の「THE アイアンマン」といった風貌。どれも最高という言葉に他ならない。
今だから分かる数々の伏線
ご存知の通りアイアンマンはMCUの記念すべき第1作だが、意外にもその後のシリーズでの展開に関係したワードがいくつか登場していた。
その1つが、トニーが人質として捕まっていたテロ組織の名称だ。その組織の名は「テン・リングス」。言うまでもなく、昨年公開『シャン・チー/テン・リングスの伝説』に登場した、主人公シャン・チーの父親がボスの組織である。まさかここの時点でテン・リングスの存在が示唆されているとは思っていなかった。
また、トニーが捕まる前、兵士たちに新兵器「ジェリコ」の力を紹介するシーン。この時トニーは、「全てが一撃で決まる武器が最強だ」と述べている。
これを伏線と言うのは少し違うかもしれないが、私には『アベンジャーズ/エンドゲーム』に登場した「ナノ・ガントレット」が想起させられた。サノスを倒す最終手段として、「インフィニティ・ガントレット」を模したナノテクノロジーで創造されたガントレットであり、ここにインフィニティ・ストーンを全てはめ込むことでトニーはサノスらを「指パッチン」で消滅させた。その強大すぎる力の代償としてトニーは命を失ってしまったが、これこそ「全てが一撃で決まる最強の武器」であると私は考えた。
結論
今後ドラマシリーズで登場する、2代目アイアンマンのような存在である「アイアンハート」が個人的に楽しみではある。しっかりドラマシリーズも追ってゆかねば……
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