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カタカナになった時点で日本語になる説

英語の発音からかけ離れた(カタカナになった)英単語

「英語」「英語学習」というキーワードと近い生活圏・半径ワンクリックで生活していると、定期的に目にする耳にするのが「元の発音と違うじゃん!」という話題。

講師、とりわけ発音指導に注力している方達などにとっては、きっと職業病なのだろうね。カタカナで発音される英語・英単語が気になって仕方がないのだろうねぇ。

また「なんでそんなに違うんだよぉぉぉ~」的なネタ動画も YouTube をはじめとした動画サイトで出回ってるよね。

ウィルスとかワクチンとかビタミンとか・・・そんな風に(英語では)発音してないよね!みたいな。

あとは人の名前であったり、国の名前などもそうだよね。

基本、「カタカナは全て調べ直す」という姿勢は持っておいた方がいいと思うし、自分もそうしてる。

それと同時に、「カタカナとして市民権を得たらさ、もうそれは英語じゃなく日本語なのだからさ、(英語で話す時に元の発音を心掛けるのは当然として)カタカナ発音で全く問題ないじゃない?」という考えでもいる。

ネタとして(違いを)楽しむのはよいとしても、目くじらを立ててカタカナ発音であることにツッコミを入れる必要はないのではと思っている。
※ここでいう「カタカナ発音」は、英語を話す時にカタカナ発音しまくるというものとは全く違うからね、念のため。

そんな自分の考えを後押ししてくれた光景を、トルコ遠征で幾度となく目にした。

トルコ語化した英単語

もっと撮ってくればよかった。2つ例を出すね。

まずは、これ。

トルコ警察保有の船

滞在したイズミルとチャナッカレは、どちらも海に面した地域で。宿泊施設はどちらもオーシャンビューが素敵なお部屋だったのだよね。朝から日の沈む20時過ぎまで・・・いや、日が沈んでもなお沢山の人達が散策してたよ。

そこで目にしたのがトルコ警察の船。よく見てよ、スペル。

POLIS(iだけ小文字かな?)

じゃない?POLICEじゃなくてさ。

もう一つ、別の例を。

トルコのタクシー

TAXIじゃなくてTAKSI(また小文字の i だね)になってるのだよね。

トルコ語には「x」というアルファベットはないらしいから、これは仕方ないのかもだけど、基本的に発せられる音に準じてスペルが変わるそうな。救急車も ambulance じゃなくて ambulans だったりする。

もう、英語ではないよね。トルコ語だよね。

まぁ「音」という観点からしたら、音そのものが大きく変わる「英語→日本語のカタカナ」よりは「英語→トルコ語」の方がオリジナルを踏襲してるといえばしてるけれども。まぁ、そこはさ、日本語は手紙の言語ということで。

だからそんなにカタカナになってしまったことについて神経質になる必要は、ないよなぁ~と思ってしまった。

そうはいっても・・・その①

まぁ、そうはいってもさ、逆の側に立ってみてさ、慣れ親しんでる日本語の発音が、英語や他の言語の発音体系に落とし込まれた時の違和感は・・・ネイティブ日本人としては、ありまくるよね(笑)

「洋子」なんて、決して「ようこ」なんて言われないよね。二重母音で「ヨゥコゥ」・・・「溶工」みたいな感じなるし。溶接屋さんみたいな。

総合格闘家の青木真也さん渡辺華奈さんは海外を拠点に闘ってるから、コールを受ける時は、「シンヤ エィオゥキィ」「カナ ワタナビィ」だし。

「酒」は「サキィ」で「空手」は「カラティ」になっちゃう。

違う!そんな呼ばれ方しない!と力一杯否定をするか?はたまた「もう英語になっちゃってるよね」と受け入れるか?

一般名詞と固有名詞によっても取り扱いは異なるよね。

ちなみに喜餅は英語落語の演目中「酒」だけは「サケ」にしてる。「サキィ」だと、日本人からするとわかりにくいし、お崎(おさき)という登場人物と混乱しちゃうから。

そうはいっても・・・その②【重要】

こんなことをわざわざ書く必要はないのでは?と思ってしまうけど、念のため。

あくまで「日本語として使う(発話する)時」はカタカナ発音でいいんじゃない?と言ってるだけで、その輸入した元・英単語をカタカナ発音で英語を発話する時に使うのはダメだよね。「英語として使う(発話する)時」は、やはり英語の世界のルールに従う(=切り替える)ということだよね。

ウィルスは virus だし、ワクチンは vaccine だし、ビタミンは vitamin だよね。

国の名前もそうだよね。

人の名前は・・・その人が呼んで欲しいパターンで。

そういえばずっとずっとずっと昔・・・地元のお祭りで出店を手伝ってた時、小さな女の子を連れたアメリカ人夫婦が来てね。その女の子の名前はメーガンで、紹介されたとおりに声をかけたの。そしたら凄く喜んでくれて。そのメーガンちゃん、お父さんに「ちゃんと名前を呼んでくれる人がいた!」と嬉しがってくれて。

そういうのを見ると、固有名詞はその人の母語に沿った形で音を出せるようにしたいなぁとも思ったりした。

ともかくさ、カタカナとして受け入れられた言葉や国の名前、映画の名前などなどはさ、都度ちゃんと英語での発音を確認しておく癖をつけるということはめちゃくちゃ重要だよね。

おまけ

滞在していたイズミルという地域、そのホテル近くの光景、こんな感じ。泥酔して歩けないよ。違う世界に旅立ってしまうよ。

イズミル

こちらはチャナッカレ。チャッカレの海辺の写真は撮り忘れちゃった。その代わりトロイの木馬を。こちらは映画「トロイ」で使われたものだそうな。本物(?)のトロイの木馬は、トロイ遺跡にて現在構築中。

チャナッカレのトロイの木馬

世界史の各時代においてその存在感を示すトルコという地域、まさしく歴史の上を歩いているという感じだったね。

また折りに触れ、記事にしていけたらいいなと思う。

YouTube 動画にする方が先だとは思うけどもね。よかったら YouTube チャンネルも、登録してもらえたら嬉しいです。


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