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40歳のおっさんが動画編集スクールを受講した話(1/4回)

はやいもので40歳となりました。
江戸時代なら隠居している歳です。

この歳になると、自分の人生のゴールが何となく見えてきたような気もします。
健康状態や食生活から考えて80歳まで生きるのはちょっと厳しそうなので、そうなるともう人生の折り返し地点を過ぎてしまいました。

このままのんびり老いていくのも一つの生き方ですが、さすがにまだ早いし、自分でも何かができるんじゃないかと思ったわけです。
ない頭を絞って考えた結果、新しいことに挑戦してみようと思い至ったわけです。

これまで40年も生きてきたので向き不向きもわかります。
自分はこんな風に文章を書いたり、モノを作ったりすることが結構好きなんじゃないかと思うのです。

その昔、少しだけ動画の編集を趣味としてやっていたことがありました。
しかし満足いくものはなかなか作れず、しばらく離れていました。
でも、『いい作品を完成させたら楽しいだろうな』という憧れを思い出し、もう一度ゼロから動画編集を勉強してみようと決心しました。
もし動画編集を趣味や仕事に活かせれば、これからの人生も少しは変わるような気がしたのです。

◆先立つものはパソコンと編集ソフト

動画を編集するためには、パソコンと動画編集ソフトが欠かせません。
今はスマホでショート動画を編集をしている人が多いんですけど、ある程度の長さの動画であれば確実にパソコンが必要です。
これは先日パソコンを買ったばかりなので、スペックは問題ないはず。

次に動画編集ソフトですが、これが悩みました。
今まで使っていたのは、無料のソフトや安い価格の買い切りタイプ。
これでも最低限の動画は作れるんでしょうけど、満足のいくものを仕上げるのは難しそうです。

ひとくちに動画編集ソフトといってもその種類はあまりに多く、値段の幅も広い世界なのです。
操作感もソフトによって違うので、ソフト選びは重要だと考えました。

◆出会いはオープンチャットから

私はLINEのオープンチャットを活用しておりまして、これまでいくつものオープンチャットを入ったり出たりしていました。
いろんな世界があっていろんな詳しい人がいるもんだと感心しますね。

動画編集ソフトについても詳しい人がいるだろうということで検索してみると、450人ほど参加している動画編集関係のオープンチャットを発見。
参加してソフトについて質問してみることにしました。

私「すんません、動画編集ソフトって何がいいんでしょうか?」

「プレミアプロです」
「プレミアプロ」
「Adobeのプレミアプロ使ってください」
「本気でやるならプレミアプロ一択だと思います」

プレミアプロ(Premiere Pro)とは、アドビ(Adobe)が提供している動画編集ソフトです。
非常に高性能で、プロの動画クリエイターやハリウッドの映画編集にも活用されるほど。
プロと同じものを使うことができるというのは魅力的ですが、一つ問題があります。

それはサブスクタイプのソフトであること。

つまりプレミアプロを使うには、アドビに定期的にお金を支払わなければいけません。
しかしクリエイターであればアドビのソフトはもはや共通言語といってよいほど浸透しているので、使い続けるほかないのです。(これを皮肉を込めてアドビ税なんて呼ぶ人もおりますね)

結構悩みましたが、アドビのサブスクシステムにもメリットがあります。
・常にアップデートされた最新状態のソフトを使用できること
・利用者が多く、参考となるサイトや解説動画が充実していること
・幅広い表現ができるということ

まあせっかく使うなら良いもので取り組んでみようかと決心し、プレミアプロを使い始めることにしました。

◆いきなりつまづく

さて、Adobe税の支払いを済ませて、みんながオススメするプレミアプロを起動します。
これまで旧式とはいえ初心者がよく使う動画編集ソフトを扱っていたので、操作にはいささかの自信がありました。
ところが10分後……

シーケンスって何?
エフェクト?
モーション?
なんかウインドウ多すぎ!
表示される数字多すぎ!
う、うーんよくわからん……

今までファミコンのシンプルなアクションゲームしかしていなかった人に自由度の高いパソコンのオープンワールドゲームをさせたら、こんなふうに戸惑ってしまいますよね。

高けえソフト買ったけど、なにしたらいいんだろう……
私はいきなりつまづいてしまったのです。

(2へつづく)