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データからみるDINKS増加の予感

大手結婚相談所の調査によりますと、
今年新成人を迎える男女に

・将来結婚したいと思っているか?
・将来子供が欲しいか?

という質問をしたところ、結婚「したい」と回答した人が全体の約8割、子供が「欲しい」と回答したのが全体の約6割(58,9%)となりました。

8割が結婚したいけれど子どもが欲しい人は6割を切る  新成人の恋愛・結婚観アンケート

調査開始以来初めて子供が欲しいという回答が6割を割り込んだわけです。

結婚したい人=子供が欲しい人という感じで、結婚と子育てを望む人はイコールだと思っていました。
とりわけ若年層である20歳でこの差は個人的に衝撃です。

まあ実際は結婚してから子供を作ろうと考えを改める夫婦もそれなりにいるでしょうが、それでも2割の差には驚きました。

この世代はネットの調べものが得意であり、変に楽観的でもないので子育ての大変さを知っているのでしょう。
「結婚したら子どもを持つべき!」「子どもはかわいい!」「産めば何とかなる!」という昔からの価値観から一歩引いて自分たちを見ているのでしょう。
さらに深堀すると、子どもという存在に対して「お金がかかる」「自分たちの時間が失われる」「悩み事が増える」といったネガティブな感情を持っているようです。

結婚はしたい、でも子供は産みたくないなという考えをブレずに持ち続けた場合、DINKS(子なし共働き)という選択肢が見えてきます。
自分たちで結婚子なしを決めるのであれば、選択的DINKSに分類されるでしょうか。
生活と家計だけは共にして、子供を作らずにそれぞれの時間を自分の裁量で決定して楽しんでいく―
そんなライフスタイルがこれから広がっていくかもしれませんね。

追記

これから若者たちに広がっていきそうなDINKS。
ですが選択的DINKSをしている自分から言わせてもらうと、このライフスタイルを誰もが楽しめるかというと疑問です。
子育て世帯と比較をすると、良い意味でも悪い意味でも変化が乏しいです。
子どもの入学・卒業・受験といったイベントも発生しないので、物足りなく感じることがあるやもしれません。同年代の子あり既婚者と比べてしまうと寂しく感じることがあるかもしれません。
いざ結婚をしても考えが揺らいだり、片方の考えが変わってしまうと非常に大変です。
選択してDINKSになろうと思った若者は、お互いにしっかりと話し合いをする機会を設けたほうがいいでしょう。