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我が家はいつも居留守を使う

おそらくどこの家にもあるインターフォン。
しかし、我が家のインターフォンを押しても家の中で鳴ることはない。
不在モードで鳴らないようにしてあるからだ。
だから私達が家に居てもインターフォンに気が付かない。来訪者からすれば居留守のように思えるだろう。

なぜこんなことをしているのか?周りにも不思議がられるのだけど理由は簡単、
『アポ無しで訪問してくる人々の99%以上はロクな要件じゃない』からだ。
私は突然訪れた訪問販売のおかげで人生が好転して幸せになった!という事例を寡聞にして知らない。

たまにインターフォンの録画を観てみると、なにかの勧誘らしいスーツ姿の男性、フルーツ販売商法と思われる母娘ほど年の離れた二人組、宗教の本(?)を抱えた女性二人組など関わり合いたくない怪しい人々が写っている。
友人知人といった顔見知りはゼロ、つまりインターフォンを押した全員が招かるざる客だ。
彼らにとって私の住む街は効率的に巡回しやすいのだろうか。妻いわく定期的に同じ人も写っているらしい。

そんな人々とはインターフォン越しでもやり取りはしたくないし、ましてや勧誘を受けるために時間を使いたくない。
物事を断るのにはパワーを使うし、相手のトークによってはこちらが悪いことをしたようにも感じてしまう。
特に休日に絶対に応対するのは御免こうむる、疲れるだけだ。

こんな居留守を使っていてなにか不都合はないのかというと、2年以上経つが殆どない。デメリットよりメリットが大いに勝っている。

そもそも我が家を訪ねてくる人は私達夫婦の連絡先を知っている親族や友人たちで、事前に約束をしている。もし突発的な訪問でも家の前でLINEや電話で連絡をくれるだろうから、いくらでも応対が可能だ。

ネット通販などで家に荷物を届けてくれる宅配では、置き配や時間指定を利用している。到着予定時間のあいだだけはインターホンが鳴る設定に切り替えるので荷物を楽に受け取れる。

少し不便なのが、アポ無しで友人知人から送られくる荷物たち。
そんなときは、いつの間にか不在通知がポストに入っているので、再配達をお願いする。

居留守モードにしたことで迷惑極まりない勧誘に悩まされることがなくなり、日々の暮らしの質が向上した気さえする。
我が家はこれからも居留守を続けようと思う。