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2024年問題に学ぶ若者の未婚率上昇

ニュースやネットで『2024年問題』をすでに知っている人も多いかと思います。

ご存じない方のために説明させていただきますと、労働基準法の改正で2024年4月からトラックドライバーやバス運転手の労働時間に上限が設けられることになって、各種トラブルが予測されるという社会問題です。

物流は社会や我々の生活に密接にかかわっています。
買い物をするスーパーにはトラックで食材が届けられ、本屋さんに並ぶ書籍も印刷所からトラックで運ばれます。メルカリやAmazonでの買い物にも物流は不可欠です。
物流は経済の要といわれるのもうなずけます。

国もさすがに物流はいきなり止めたら影響がでかすぎるやろという考えだったのか、実は5年も猶予期間が与えられていました。ほかの業種などは2019年からだったのですが、5年の猶予あげるから2024年からちゃんとやってね、というわけです。

そしていよいよ2024年から物流関係の労働時間上限が設定されるわけです。
5年もの猶予がありましたし、対応は万全……と思いきや

全く何の対策もしていない物流会社がほとんどでした。

2023年12月に公表された物流会社へのアンケートでも、約61%の企業が2024年問題に対策できていないという回答でした。
驚くことに10%の企業は「何をしたらいいかわからない」という回答だったのです。
どうしてこんなことになったのかというと、

誰か何とかするやろの精神


が原因だと考えます。

誰かが何とかしてくれるやろという精神はとっても便利です。
自分は一切行動せずとも、いずれ問題が解決するだろうという気持ちでいるわけですからとっても楽です。
意外とこの考えがうまくこともあります、職場でのトラブルだったら見過ごせないと思った人が救いの手を差し伸べてくれたり、待遇の改善なども同僚や労組などのグループがすすめてくれたりすることがあります。
誰かがなんとかしてくれて、なんとかなるパターンは結構あるんですよね。
2024年問題の行く末は現在では不明ですが、対策をしていない物流会社は「国か業界団体が何とかしてくれるやろ」と考えているかもしれません。

ですが、誰かなんとかするやろという考えに頼り切るのはよくありません。
その代表格が自身の恋愛や結婚であり、誰もなんとかしてくれない結果が若者の未婚率上昇につながっているのです。

大人になれば勝手に結婚できる―
何を隠そう私もそんな根拠のない自信を持っていました。
自分で必死に誘って日程を調整して、デートコースを考えてエスコートに力を入れ、清潔感のある服を用意して、不快感を感じさせない話題を選び、ストレスを与えずに時間を過ごし自分に好意を持ってもらおうという考えなど全くありませんでした。
20過ぎるくらいまで就職すれば勝手に結婚できるもんだと思っていたのです。
ところがそうでないことがしばらくすると分かりました。
今考えると、恥知らずの妄想野郎だったものです。

当たり前ですが黙っていてもお膳立てがされ、向こうもまんざらではない感じで交際がスタートするなんてことはありません。
誰かが何とかしてくれた時代は確かにありましたが、現在では全くと言ってよいほど期待できません。
仮に他人の力添えがあったとしてもそれは最初だけ、殆どの部分を自分で何とかするしかないのです。
(無二の親友から異性を紹介されたとしても、必ずうまくいくわけではありませんよね)
つまり、恋愛や結婚に関しては誰も何にもしてくれないのです。

恋愛未経験のまま大学や社会に出た18歳の人も、誰かが何とかしてくれるという考えで全く恋愛経験値を積まなければ、干支が一周すると恋愛経験値ゼロの30歳になってしまいます。

人は多かれ少なかれ人を頼ることがありますけども、恋愛や結婚という分野については自分で動く必要があるのです。