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ガイアグループの倒産に思うこと

パチンコGAIA(ガイア)グループが民事再生法を申請して倒産しました。
グループ関連企業を合わせると負債額が1000億円を超える超大型倒産です。

パチンコホール会社としてはやや後発でしたが、90年代後半からの大型店舗と積極的な出店戦略が功を奏して一気に拡大。
一時は200店舗を伺う勢いで業界第三位に躍り出ました。
しかし同時の社長がトラブルを起こして逮捕されたあたりから雲行きが怪しくなり、出店のペースは鈍化して閉店が目立つようになりました。
最近では不正会計を指摘する内部告発文章が話題となったり、今年の10月には不渡りを出し、11月の購入予定の新台をキャンセルしたという情報が業界を駆け巡っていて倒産は時間の問題と思われていました。

私のガイアについての思い出というと、『とにかく出なかった』という印象しかありません。
釘をガチガチに締めていて、ほかの店に比べてとにかく回らないのです。

私のパチンコ人生において、500円投入で1回転も回らなかったのはここだけでした。(ふつうは7~10回くらい回ります)

客を馬鹿にしているのか!と心底頭にきたものです。
まあ客も馬鹿ではないので、そんな店には行かなくなります。
一人のときも友達と一緒に打ちに出かけるときもガイアは選択肢には入らなくなり、店舗の大きさに不釣り合いなほど少ない駐車場の止まり具合を見てよくやってるなと思ったものです。
そんな近所のガイアはあっさり潰れました。


パチンコは間違いなくこれからも斜陽産業

民事再生を申請した時点でガイアの店舗数は84。
全盛期からだいぶ数を減らしたものの、全国のパチンコ屋の1.5%程度はガイアということを考えるとインパクトはかなり大きいです。
ここ数年のパチンコホールの減少は著しいものがありますが、300台未満の小規模店舗が淘汰されているという感じでした。
ところが経営に問題があったとはいえ、1,000台以上の大型店舗を複数抱える大規模グループの倒産はパチンコ業界の暗い未来を暗示しているようです。


お客はそこまでバカではない

ガイアが倒産した要因はいくつかあるでしょうが、シンプルかつ最大の要因は『お客が来なくなったこと』に尽きますね。
パチンコ店の売り上げはお客様の財布から出ているわけだから当然です。
この店は出さないと思われたらお客は減っていきます。
ネットの普及もあって、パチンコ屋に都合がいい打ち続けてくれるお客はほぼ絶滅しました。
スマホで簡単に近隣のライバル店を調べられますし、台ごとに期待できるボーダーラインもわかるので、この店が出しているかどうかがすぐわかります。

仮に近所に勝負できそうな店が全滅してしまっても、今はいろんな娯楽があります。
一部の依存症の人以外はあっさりやめて別の娯楽へシフトすることでしょう。

今後しばらくはパチンコ業界にとって苦難の時代は続きそうです。
元パチンコ依存症としていえることは、パチンコしてよかったことは本当にないので素直に別の楽しみを見つけましょう。