見出し画像

1日サボれば自分がわかる、2日サボればあなたがわかる、3日サボればみんながわかる

プロの演奏家、またはそれを目指す方であれば、この恐ろしい呪文を知っていることでしょう。

コロナ禍で仕事がなくて、暇でしょう、遊んでるんでしょう、呑んでるんでしょどうせ。

などと言われることもあるけれど、いやいや。。。。仕事なくても、練習してます。

わかりやすく言えば、アスリートと同じ。

練習しないと、必要な筋肉が落ちます。

むしろ、「コンサートのプログラムの練習」という縛りがない分、自分の全てのレパートリーのクオリティーをキープしようとすると、もんのすごい時間がかかります。

昨日、自分のレパートリーを整理しようと譜面を集めてみました。

バンドネオンソロ、に限定した場合、ここ数年好んで弾いている曲は45曲くらい。

そのうちの20曲ほどは暗譜しているので、それをキープすべく毎日弾くんだけれど、それだけでもう、1時間半はかかる。
2回ずつでも3時間、、、、
まあ、さっくり一回ずつ弾いたとして、ですが。

それでは練習にならないよね。

で、ここ1年、暗譜に焦点を当てすぎて、他の15曲の練習にまで手が回っていなかった。

2018年にブエノス録音したトロイロの自分のアレンジが、、、、、、弾けなくなっていた涙。

いやーこんなに難しいアレンジ、よく考えたなー、と思いつつ、一曲ずつまた、練習を始めました。

それに加えて新しい曲を書いたり、プロジェクトを進めたりしていると、「仕事」してないのにものすごく忙しい。
時間が足りない!

というわけで、あんまり生活は、変わらなかったりします。

よく、プロはもう、練習しなくていいんですよね、と言われるけれど、、、、なぜだ、、、、逆だと思うが。

プロとして最低限のスキルがあれば、初見で大概の既成曲は弾けるし、セッションもすぐできる。

でも、そんな「最低限」のところで演奏しても人の心は動かないと思うし、何より自分がつまらない。

と思うものの、実際は「そういう演奏」を求められる方が多いのだ。

「みんなの知っている曲」を「楽しく」「ゆるく」弾いて欲しい。

独自の解釈などいらないし、オリジナル曲など弾かなくても良い。

じゃあ。

そしたら、

私でなくてもいいわけだ。

などと、駄々をこねたくなったりします。

結局、自分の信じるところをただひたすらに毎日続けることしかないのだな、駄々こねてる時間もないことだし。

ということで、今日も練習!

みなさんのサポートは、音楽活動を続けるため、生きていくために、大切に使っていきます。そして私も、誰かの小さな心の支えになれますように。