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育てる、工夫する、使い切る

数年に渡っての試行錯誤と断捨離決行の結果、今、うちには必要十分なものしかない。
初めて遊びにきた人は、かなり、びっくりする。
何にもないから笑。

冷蔵庫なし、電子レンジなどの家電なし、掃除機、洗濯機もなし。
この生活を始めた頃はほぼ100%の人に大丈夫?とか、不便じゃないか?頭おかしいの?とか言われたけれど何の問題もない。
むしろ、以前よりも快適だし、「不便」というのは「工夫」に結びつくので毎日がとても楽しい。
で、自分に必要なものはちゃんとあるし。
本当に少しのもので、実は人間は生きていけるのだ。

生活をミニマル化したもう一つの理由は、練習に集中するため。
去年から続いた自分強化合宿とアルバム制作の数ヶ月。
もうすぐCDが届くけれども、、、、それを持っていくべきだったアジアツアーは全てキャンセルになった。
同業の皆さんもきっと似た状況、大変だと思う。
こういう時、私たちには生活の保証が全くないのだ。
キャンセル料も助成金も、当然のように何も出ない。
何よりそこへ向けて努力した、その目的地がごっそりなくなってしまう喪失感。
これはいろんなイベントが中止になったスポーツ選手などとも共通すると思う。

しかし。
落ち込んでばかりもいられない。
今までの努力をキープすべく日々練習を変わらず続けること、4月からのイベント、コンサートの再開を信じて新しい機会を作っていくこと。

ゼロになったからこそ、そこから生まれる何かもあるさ。

もう一つ、最近は何かを捨ててしまう前によく、考えるようにしている。

先日頂いたとってもおいしい蜜柑の、皮。
捨てずに干しておいたらそのまま食べてもおいしい。
紅茶などに入れたり、漬物に混ぜても良いかも。

とことん使い切る、ということを考え始めたのも、実は断捨離の効果かも、と思っている。

みなさんのサポートは、音楽活動を続けるため、生きていくために、大切に使っていきます。そして私も、誰かの小さな心の支えになれますように。