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この現状を、芸の肥やしにできるのか

3月21日、尊敬するフラメンコギタリストの宮川明さんとのコンサート。
定員半分。
マスク着用、その他感染対策を万全にしての決断だ。

個人的には、黙って音楽を聴くだけのコンサートがそれほどリスキーとは思っていない。
出演者、お客さまが自制し、きっちり対策をして音楽を楽し無事はむしろ今、必要なことだろう。
しかし、万が一感染者が出た場合のことを考えると二の足を踏むのも確かだ。

でも、前に進むしかないよね。

このコンサートの企画、準備などはほとんど明さんが請け負ってくださっている。
彼は決して強い主張はしないけれど、飄々と、やるべきことをし、愚痴を言わない。
弱音を吐かない。
周囲への気配りをさりげなくしてくれる。
これは、なかなかできることではないと、いつも思っている。
時々明さんが仏さまに見えるのは、きっと私だけではない笑。

いつも物静かな明さんの演奏は、強くて熱い。
演奏で自分の感情の発露をしているのが、聴いていて痛いほど感じられる。
明さんの演奏しているその華奢な後ろ姿に、音楽を生きる糧にしている、男の人生を感じてしまう。
だから彼の出す音は、心に響いてくるのだろう。

昨日届いたフライヤーの料金が「1980円」なことになんというか、胸を打たれた。
コンサートの値段として、あまり見かけない表記笑。
定員半分だからいつもの設定より少しだけ高いんだけど、2000円とか2500円にしないところがああ、明さんだなあ。と。

この日、私たちはどんな音が出せるだろう。

この現状を何もかも背負って、開催するコンサートです。
ぜひ、聴きに来て下さい。

20210321_ティアラこうとう_宮川明


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