変わらない、本当のこと

山形の限界集落、大鳥在住の彫刻家、嶋尾和夫さん(以下しまちゃん)への連絡手段は、留守電機能のない黒電話。
そして、手紙。

大鳥音楽祭出演依頼から約一年かけて、思いの丈を話し、書いて、交流を深めた。
しまちゃんからの万年筆の手紙はいつも、特別に美しい。

やっと逢えた日。

感動するかと思いきや、ずっと前からの知り合いか親戚の人に再会したようなさりげない感触。
思わず笑ってしまった。

何日も電話が通じなくて本気で心配した数日後。

郡山の古民家美術館の台所に立って、何も言わず、私達を待っててくれたしまちゃん。

メールもLineもSNSも、そして家を離れてしまえば電話も手紙もない。

でも、

そこに、居る。

つながるって、本当はこういうことじゃないだろうか。

私たちは今、オンラインに助けられている。

でも、

変わらずに巡る四季や自然、粛々と日々の作業をする山村のおじいちゃんあばあちゃん。

同じように、

この騒動の中で動けない私たちは、ただただ、想いを募らせる。

それでいいんじゃないか、とふと思ったりもする。

そして、これから始まる物語のために、何ができるのか。
じっくり考える。

与えられたこの時間を、ただ消費するのではなく、何かを創り出すために使いたい。

長い長いトンネルを抜けたら、きっとそこで、ちゃんと、逢えるよ。

その日を、待ち望んでいる。

作り始めた音楽は、思いの外、力強いものになりました。
旅はまだまだ、続きます。

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Introduction O-Dory and K Dory

大鳥音楽祭から始まり、福島県川内村、川俣町との音楽の交流、そして郡山「小さな森の和美術館」へ。
O-dory(小さな森の和美術館館長O島和子さん)とK-dory(小川K美代)が出会うまでのイントロダクション、これから始まる物語の序章。

写真、音楽:小川紀美代

協力:嶋尾和夫(彫刻家、大鳥音楽祭実行委員長)
   大鳥のみんな
   川内村オルタナギャラリー
   大森勇治(ヒラルディージョ事務局)
   川俣町La Pazのみんな
   みどりちゃん、さっこちゃん(蛇腹隊)
   大島和子(郡山小さな森の和美術館館長)

写真提供:小川愛古(料理、ものづくりアーティスト)

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今日一日がみんなにとって良い日でありますように!

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