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さかもと未明さんとの時間

振り幅は大きいほうがいい。いろんなことを感じることができるから。みんなと同じ必要はない。違うからこそ、面白いのだから。おとなしくいい子でいるより、言いたいことを言って、やりたいことをやりたい。そう思っても、実際は安全な道を選ぶ人が多いのだろう。私は必ず、危ない方を選ぶ癖があり、なぜなら、そのほうがずっと楽しそうだからだ。

数年前、初めて未明さんにお会いした時、同じ匂いを感じてしまった。もともと漫画家として活動されていた未明さん、辛口のコメンテーターとしてテレビ業界で活躍もされていた。その後、膠原病を発病されて生死の境を彷徨い、画家として筆を握ることもできなくなった時、それでも「表現したい!」という想いから、歌を歌い始めたという。そんな時の出逢いだった。

何かをやりはじめたらとことんやる。吐くまでやるよね。というのは共感した1番の言葉笑。幼い頃の家庭環境やものの考え方が話せば話すほど繋がっていった。

昨日は4月13日の銀座でのライブのリハ。バンドの皆さんとも初顔合わせ。ピアノの遠藤征司さんとは何度かご一緒しているが、未明さんによりそう、そして時にキレッキレのピアノは本当に素晴らしい。ベース、ドラムのお二人との息もぴったりで、そんな中で演奏できることが楽しすぎた。これは無理かも、と思う譜面も、彼らの演奏の中で不思議と自然にセッションすることができた。感謝。すでに満員御礼、何やら有名な映画監督さんや素晴らしいゲストがたくさんみえるらしい。

今回、未明さんが本当に元気になっていて!声量や声の張り、体の動きが見違えるようだった。それでもまだ、大変なのだと思う。でもそれがわかるから、その笑顔が沁みるのだった。

前回ご一緒したコンサートでは、ステージ上で三枝成彰氏に「歌、やめたほうがいいよ笑」など何度もこき下ろされ笑、でも、笑い飛ばしていた未明さん。誰が何を言おうと、やりたいことをやり、言いたいことを言い、でも周囲への気配りは忘れない。そういう人なのだ。

昨夜は徹夜だったのよ、という未明さん。うんうん、私も徹夜で楽器メンテしてたんです。少々疲れ気味だったけれど、リハーサルはあっという間に感じられた。未明さんの前向きなパワーに助けられた。

そしてみんなで奏でる音楽が、楽しすぎた。

本番がとても楽しみ。未明さんの衣装にはいつも度肝を抜かれるけれど!!!!今回もすごそうだ!!!!

ああ、やっぱりミュージシャンでいて、本当に良かった。

みなさんのサポートは、音楽活動を続けるため、生きていくために、大切に使っていきます。そして私も、誰かの小さな心の支えになれますように。