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君羅文庫

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毎日一冊の本を紹介するマガジン「君羅文庫」 その日読んだ本の中から記憶に残る一文を書き出して感じたことを綴ります。
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2021年2月の記事一覧

『銀座アルプス』  寺田 寅彦  #君羅文庫

コーヒーを初めて飲んだのはいつだったか。 小学校低学年の暑い夏の日。ミルクがたっぷり入ったアイスコーヒーを飲んだ気がする。 ちょっぴりのインスタントコーヒーを少量のお湯で溶かし、氷をたくさん入れてからたっぷりとミルクを注ぐ。アイスコーヒーというよりは、コーヒー入りアイス牛乳か。 コーヒーが好きで飲んでいたんじゃなくて大人が飲んでいたものが飲みたかったのかもしれない。そんなコーヒーとの出会いから20数年。いまやコーヒーに牛乳を入れて飲むことの方が少なくなり、コーヒーの香り

栄養学・スポーツの本 from君羅文庫【食べ物のことについて毎日考えた】

これまでの人生の中で「栄養学」に興味を持つきっかけとなるイベントがあり、管理栄養士として活躍することを夢見て医療栄養学科に入学してくる学生さんがたくさんいます。 また最近では、自身のスポーツ経験や部活のマネージャーの経験からスポーツ分野でのアスリートの栄養サポートをしたいと考えて管理栄養士を目指す学生さんも増えてきました。 君羅文庫では、栄養学やスポーツ栄養学、スポーツに関連する本も紹介してきました。今回は、君羅文庫50選の中から【栄養学・スポーツ】にまつわる本についての

生物学の本 from君羅文庫【食べ物のことについて毎日考えてみた】

2020年の終わりに君羅文庫の総まとめをしました。 このnoteでは、それぞれの本にまつわるお話を載せることができませんでした。 そして、【食べ物のことについて毎日考えてみた】のnoteの中では、君羅文庫を支持してくれる方が結構いました。 「食品学は生物学だ」と僕は考えています。「生物」のことを知ることが「食品」についての理解を深めることにつながります。生物好きになることが管理栄養士として「食のプロ」になるためにも必要ということで「生物学」に関する本を君羅文庫ではたくさ

『縁食論ー孤食と共食の間』 藤原 辰史

先週、頭木弘樹さんの『食べることと出すこと』を読んで考えた。 人から出された食べ物を食べることは、相手を受けいれるということ。逆に、相手に出された食べ物を食べないことは、相手を拒否すること。食べることは人をつなぐことも断つこともできる。共同体意識を強いる「共食圧力」と言う言葉の持つ意味を考えた。自分は、食べられない人の理由を想像したか?食べ物を食べ物以上のものとして扱う「共食圧力」を無意識に用いていたんじゃないか?と。 今回読んだ『縁食論』では、この共食という概念と孤食と

食の本 from君羅文庫【食べ物のことについて毎日考えてみた】

2020年の終わりに君羅文庫の総まとめをしました。 このnoteでは、それぞれの本にまつわるお話を載せることができませんでした。 そして、【食べ物のことについて毎日考えてみた】のnoteの中では、君羅文庫を支持してくれる方が結構いましたので、今回は、君羅文庫50選の中から食べることにまつわる本についての君羅の紹介文を掲載していきます。 みなさんの読書の時間の本選びに少しでもお役に立てれば幸いです。 『それからはスープのことばかり考えて暮らした』吉田篤弘 / 中公文庫

『食べることと出すこと』 頭木 弘樹

想像できていると思っていた。 食品に関する研究もしているし、潰瘍性大腸炎に関する研究にも少しだけ携わったこともあるし、この本に書かれているだろうことを想像できると思っていた。 でも、全っ然、想像できていなかった!潰瘍性大腸炎の症状も、中心静脈栄養による餓えも、絶食終了後の味の爆発も、変化する身体感覚も、食べられないことについても…。想像できていないことがめちゃくちゃあった。 自分が経験していないことが文章として書かれていることで知ることができるのだと知った。読めてよかっ

『いつか中華屋でチャーハンを』 増田 薫

町中華に食べに行って、せっかく来たし、いつもは頼んだことないの頼んでみようかなぁと思ってメニュー見たけど、結局チャーハン頼んじゃうって人は、この本で中華屋の別世界を知ることできると思います! 著者の増田さんは、友人の何気ない一言から中華屋のラーメン・チャーハン以外のメニューが気になりすぎて、いろんな地域の定番以外の料理を食べるようになります。 定番以外の料理をただ食べるだけじゃなくて、そのルーツも探っていきます。なんで広島の天津飯は「あんかけ」たっぷりなのか?どの店が神戸