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Kimioのカヌレ道 ① / なんか良いじゃんカヌレを目指して。超アナログに草掻き分けて探す道

カヌレをお店の定番商品にしたいと思っています。
前に1度、オンラインで販売したときも人気でした。
ご購入いただいたお客様、ありがとうございます。

なんか、いいじゃんカヌレ。
(なんてヌルい考え!!!)
あの黒くてカチッとした武装感。
シンプルなのに強い感じ。
渋くて格好いいなあと思っています。
私の好きなタイプの洗練さを纏っていて、うっとりします。寡黙な武士みたいなカヌレ作りたいなあ。(エッ)

工房の空気感にも合うような気がしています。

カヌレの見た目は好きなんですが、正直数年前まであんまり美味しいと思えていなくて。あるとき「本当に美味しい!!」と思えるカヌレに出会えてから、こんな美味しいお菓子になるなら作りたいし置きたい!と思い、私のカヌレチャレンジが始まりました。試行錯誤しながら見つけるにしても、ゴールの味が見えるって大切だなあと感じています。

「見た目が素敵なお菓子に惹かれて買ったけど、いざ食べてみると美味しくない。」なんて経験がこれまであって。みなさんもありませんか?美味しくないというか、好みに合わなかったというだけなんですが。

ネットや店頭で見て美味しそう!
→購入(結構高いな…でも買う!)
→食べる(わくわく)
→えっ…(なんか思ってたんと違う、美味しいんだけど…!!)

の流れがあまりにも切なくて。
でも、美味しいお店って結局いつ誰が食べても美味しいですよね。パティスリーもレストランもカフェも。なんか、それってすごい信頼に繋がるよなあと思っています。お店の価値観をお客さんに届ける経営や運営も求められると思うのですが、まずは美味しさにフォーカスしたそんなお店になりたいなと思って、いつ、誰が食べてもおいしいじゃん!と思えるカヌレに現在挑戦中です。ものすごい高みを狙っている気がして、言葉にした時点で動悸しますが、やるだけやってみます。

タイトル写真で「カヌレ道」なんて書いちゃってますが、今は草を掻き分けながらKimioらしいカヌレ道を歩んでいる?作っている?最中です。
見上げれば優雅なゴンドラ、見下ろせばまだ全然登ってないやん…という絶望感のある山登りのようです。本人はとても楽しくやっているんですが、外から見たらすごく不器用に見える(実際そう)と思います笑

果たしてこれであっているのか…と思いつつ、行ったり来たりしながら道をかき分けていきます。わたしのとても残念なところとか、ダメっぷりもありのまま書いていけたら良いなあ。いろいろ整って、求めてもらえるようになればレシピも公開していけたらと思います。


自分の納得した商品を並べてこそ、お客様に届ける意味があると痛感しているので、工房を構えた今、時間はかかると思いますがもう一度丁寧に向き合います。
オーブンの火力も変わってくるのでそこも楽しみ。


美味しいには、喜びが確かにあると信じています。
私はその喜びに寄り添いたい。
それが原動力の一つです。

そして、その喜びがもたらす、幸福感の溢れる時間や空間。いつかの何気ないそんな時間が、いつかの思い出になっていって。先の未来でなんとなく、ふとその瞬間を思い出したとき、その思い出を抱きしめたくなったり、大切に思えたり、誰かに会いたくなったり、そんな想いを持ってもらえたらと本気で思っています。

お菓子を求めてもらうことが最終目標ではなく、お菓子が作りだす誰かとの時間を大切にしてほしい。もちろん自分を大切にするときでも。自分にとって愛おしいなあと思える時間や空間へのきっかけでありたいと強く思っています。

そこにうちのお菓子があったことは覚えていなくても、全然構いません。
幸せ、喜びの時間や空間へのきっかけになる、そんな良い意味で罪深〜いお菓子を作りたいです。幸せな記憶づくりの手段として是非活用してほしいです。記憶にのって時空を越えられたらすごい!!


ただ、結局美味しくて信頼していただけるものじゃないときっかけにすらなれないわけで。格好良いことを言いたくなっちゃいますが、結局は日常に愛されるモノづくりが出来たら良いのかなと。結論はシンプルですね笑

「なんか良いよね」にハマる「美味しい」カヌレを目指します。

そして作ったことがある方ならワカル〜!!と同感していただけると思うのですが、カヌレって飛び出します。次回、「飛び出すカヌレ」。実際の試作状況をお伝えしていきます。めっちゃ飛び出してます。


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